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Author Interview

インタビューア:[雀部]

『幻の向こう側』
> 神埼照子著/萩尾望都装画
> ISBN4-906691-09-9 C0039
> (株)企画集団プリズム
> 1800円
> 2001.12.1発行
収録作:
「雪あかり」「NOWHERE MAN」「アカイノコ」「白風鬼」「飛開原」
「ほら、まだひとつも足跡が」「幻の向こう側」「北光」「狼の時」

 表題作は、ブティックを経営する中年女性と不思議な秘密を抱えた美少年との交流を描く短編です。他は、SFもあれば、ミステリ風の現代小説に民話風ファンタジー、古代の歴史小説等々。「気になるテーマに出会うと、詳しく知りたくてたまらなくなる。その中から生まれるのが私の小説です」と語る著者の言葉どおり多彩な短編集に仕上がっています。

ゆきのまち幻想文学賞

雀部 >  今回の著者インタビューは、私の地元岡山県在住で、青森市のミニコミ誌「ゆきのまち通信」((株)企画集団ぷりずむ発行)と東奥日報社の主宰する「ゆきのまち幻想文学賞」の'91年第一回大賞と第四回長編賞を受賞した神崎照子さんです。
 神崎さんよろしくお願いいたします。
神崎 >  はじめまして。こちらこそよろしく。
雀部 >  そもそもどういう契機で、このみちのくの文学賞に応募されようと思われたのでしょうか。
 ご出身は東京都と聞きましたが。私は、大学が仙台だったので、ちょっとみちのくには関係があったんですよ。
神崎 >  私は東京で生まれ育ち、結婚後岡山に来ました。雪国に住んだことはないのですが、第1回「ゆきのまち幻想文学賞」の募集を公募ガイドで見つけ、審査員の一人が萩尾望都さんだと知って応募しました。子供の頃からマンガが好きで、中でも萩尾さんの大ファンだったのです。ビリでも入選できれば授賞式で会えるかもしれないと企んだわけです。
雀部 >  なるほど。萩尾望都さんとか竹宮恵子さんあたりは、SFファンの大定番ですね。
 先日インタビューさせて頂いた松村栄子さんも、萩尾さんとか竹宮さんの影響が大だとお伺いしました。
 で、今回刊行の『幻の向こう側』は、萩尾先生に装画していただいたわけですが、ご気分はどうですか(笑)
神崎 >  どうですかもなにも、もう人生のモト取ってしまった気分です。この先はオマケ、ロス・タイムですね、きっと。
雀部 >  素敵な装画ですからねえ。萩尾ファンならずとも、どんなお話か読みたくなること必定です。
 後書きとかWebを参照しますと、毎年行われる授賞式のパーティーは楽しそうですねえ。主にどんなことを話し合われるんでしょうか。
神崎 >  話し合うというか・・・もう、飲み明かすんです。毎年授賞式が行われるのは四月のはじめ、5メートルも積もった雪の八甲田山中のホテルです。山のゲートは9時には閉まり、宿泊メンバーは授賞式とパーティーのあともラウンジに集まって、巨大な暖炉の火に照らされながら応募作の話や近況などを語ります。なぜか毎年、その夜は山が吹雪くのです。ラウンジが閉まると和室に移動、そして夜明けまで、文学や怖い話おかしい話、何かテーマを決めて順繰りに話したりと、青森の地酒が尽きるまで続けます。
 2〜3時間しか眠っていないのに、朝食の席には全員がさっぱりした顔で現れ、「また来年」と言い交わして全国各地に帰っていきます。
 ゆきのまち幻想文学賞は大賞や長編賞を取っても何度でも応募できるので、「また来年」が実現する可能性は高いのですよ。

SFファンの王道

雀部 >  なんか良いですねえ。一年分の活力をその授賞式でもらってくるみたいで。
 学生時代から、アーサー・C・クラークなどの海外SF小説に熱中されていたそうですが、他にはどういう作家の方がお好きだったのでしょうか?
神崎 >  SFにはまったきっかけはフレドリック・ブラウンの「異色作家短編集」です。
その後レイ・ブラッドベリ、J・G・バラードと進み、ハインライン、アシモフ、そしてアーサー・C・クラークに辿り着きました。いわゆる御三家が2組ですね。まっとうな道筋でしょう。
 合間にジュディス・メリル編「年間SF傑作選」を読みふけり、シオドア・スタージョンやコードウェイナー・スミスにもはまりました。ボブ・ショウ、クリフォード・D・シマック、フランク・ハーバート、J・ティプトリー・ジュニア、アーシュラ・K・ル・グイン、フィリップ・K・ディック・・・・ああきりがない。
おっと忘れちゃいけないダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」。日本の作家では先日亡くなった半村良、栗本薫を少し。SFファンとしてはごく普通です。
雀部 >  おや、私も最初に買ったSFの文庫本は、ブラウンなんですよ。
 絵に描いたような、SFファンの王道を歩まれたようですね(笑)
 でも、女性のSFファンは少ないのですが、本を語り合う仲間はいらしたのでしょうか。
神崎 >  あれ、女性のSFファンって結構多いですよ。もちろん絶対数では男性に負けるかもしれませんが、類は友を呼ぶので困りません。というか、SF好きに女も男もないというのが本当でしょうね。

『銀車輪』とか『FURANO』

雀部 >  女性のSFファン、多いんですか。しまったなぁ(何がじゃ^^;)
 昔、岡山SFファンクラブというところに所属していたのですが、確かに女性ファンもいらっしゃいました。でも、アニメファンが多かったような記憶が(笑)
 収録されている短編のなかで、初出が同人誌『銀車輪』とか、『FURANO』コパSF研究会となっている作品がありますが、簡単にご紹介いただけませんか。
神崎 >  まず「FURANO」ですが、15年ぐらい前にSFマガジンの同好会員募集の記事を見て加わったSF同人誌です。愛らしい小さなコピー誌で、「いずくんぞ」さんという人が作っていました。( いずくんぞさんお元気ですか) 「狼の時」の他に、連載をひとつやらせてもらいました。FURANOが廃刊になったあとも、主要ライターであり多分編集者でもあったペンネームC氏があとを引き継いだ感じで活躍しておられます。
「銀車輪」は私の娘・神崎笙が発行した同人誌です。マンガが中心で、娘の友達の描いたファンタジーや推理あり。娘はSFも好きですが、それ以上に三国志の曹操の大ファンなので(笛吹堂というHPを作っている)、「銀車輪」には中国もののオリジナル長編マンガを載せています。私も勧誘されて「アカイノコ」を寄稿しました。(さらに恥かしいことに、「狼の時」を自分でマンガ化して載せてもらいました)
雀部 >  あら、娘さんも同人誌を主宰されているんですか。それは頼もしいです。
 「狼の時」の漫画化、見てみたいなあ。


 なんと、漫画家が裸足で逃げ出すくらい上手いんですね。さすが美術を志されたことがあるはずだ。
 岡山在住のSF・ファンタジー関連の作家の方というと、ちょっと前では『山尾悠子作品集成』の山尾悠子さん、ホラーですが『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子さんなど、錚々たる方がいらっしゃいますね。


 どちらも女性ですが、またまた神崎さんも女性ということでして、何か岡山にそういう土壌があるんでしょうかねえ、不思議です。
神崎 >  不思議ですが、土壌ではないと思います。岩井志麻子さんは土壌に根っこを張っているわけですが、私は根無し草で、好きなことをやっているだけです。 ただ、岡山に来てからものを書くようになったということはありますね。まあ、孤独でしたから。私、孤独が結構好きで。

ぜひ次作を書いていただかないと困ります。

雀部 >  15年前に小学生だった娘さんに童話を自作してプレゼントされたのが最初だとお伺いしましたが、それからずっと作家を目指してこられたんですか。
神崎 >  いいえ。作家を目指したことはありません。
雀部 >  ありゃ(ポリポリ)
 いや、これだけの作品を書ける方は、ぜひ次作を書いていただかないと困ります。
 日本のSFファンに対する義務であると思うのですが(笑)
 こういう理系の匂いのするファンタジー系の作家というと、芥川賞を受賞された川上弘美さんがいらっしゃいますが、神埼さんもぜひもっと書き続けてもらわないと〜。切実に希望します。
神崎 >  ありがとうございます。やってみます。
雀部 >  ぜひお願いします。
 作家としてのデビューは、遅いほうだと思うのですが、なにかご苦労されたことがおありでしょうか。また、これは歳をとってないと書けなかったと感じられたことはあるでしょうか。
 私は、このなかの「飛開原」がとても好きなのですが、作中の“ぼくらはみんな、生まれた瞬間から永遠の不在をしょっているんです”というセリフにも感じ入ってしまいました。すごく含蓄があります。
神崎 >  デビューとは思っていないので、苦労もありません。歳に関しては、古いSFを知っている点が強みだわよと思っています。
「不在の風景」は子供の頃から見ていました。見ると涙が出るので、何故だろうと、いつも不思議に感じていました。「飛開原」という名字に出会った瞬間、謎が解けたのです。気に入っていただいて、とても嬉しいです。
雀部 >  表題作の「幻の向こう側」でも牡鹿くんが、似たような感想を述べてますよね。
 日常と非日常というか、自然と人があつらえた物の危うい関係が上手く切り取られた表現だと思いました。
 あの飛開原が成立する条件として「人工物であるここと、人間の不在」もう一つが「飛開原を感じ取ることのできる、ぼくら自身」とありましたが、これは「人間原理」のバリエーションですよね。SFファンだと、ついこういう所に反応して唸ってしまいます。なんというか、嬉しい驚きと申しましょうか(笑)
神崎 >  そうですね、人間原理に近いですね。情報というもののとらえ方だと思います。ほら、フレドリック・ブラウンの短編にあった「誰も聞く者のいない森の中で木が倒れたら、音はするのかしないのか」というやつですね。情報は受け取る者がいなければ情報とならない。感じ取る「ぼくら自身」がいなかったら飛開原は存在しません。その飛開原を物理的に形作ったのは「ぼくら」なのですから、やっぱりフィードバックでしょうか。
雀部 >  「叫べ、沈黙よ」(『真っ白な嘘』所載、創元推理文庫)ですね。私も大好きな、だけどちょっと怖い短編です。最近のSFでも、この情報の捉え方を題材にした作品が良く見受けられますよ。清水義範さんの『銀河がこのようにあるために』なんかはその代表的な例ですが。こういう認識は、いわゆるメタフィクションにも相通ずるものがあると思いますが、そういう方面の作品を書かれようと思われたことはおありでしょうか。
神崎 >  メタフィクションというのがわからないのですが、超小説というような意味ですか?
 私は自分が読みたい物語を書くだけなので、そういった認識は別にないと思います。
雀部 >  私の理解しているところでは、現実と虚構の境界を危うくする感覚を味わえる小説です。評論では、巽孝之さんの『メタフィクションの謀略』

があります。ピンチョン、筒井康隆、ルーディ・ラッカー、スティーヴ・エリクソンらの小説が取り上げられていました。
神崎 >  ああ、そうなんですか。勉強不足でした。読んでみます。

キリスト教的直線的時間論の呪縛

雀部 >  上手く言えないんですが、現代人はキリスト教的直線的時間論の呪縛(神による世界創造〜世界の終焉と審判)に囚われていると思いますが、元々日本では時間が同心円を螺旋のように回る円環的時間論が根底にあると思っています。神崎さんも作中で定常宇宙論に言及されてますが、神埼さんは、やはり「死」と「再生」が無限にくり返される定常宇宙的な人生観が受け入れやすいと思われますか。「幻の向こう側」と「北光」で語られる"鹿"←→"人間"の関係は、"退化"と"進化"との関係ではなくて、鹿も人間も、円環的な時間の流れにおいては相互に変容可能な存在であると思って良いのでしょうか。
 でも、なんで鹿なんでしょうね(笑)
神崎 >  なんで鹿なんでしょう(笑)。たぶん、鹿が好きだからでしょうね。
 それと、「北光」を書くので青森の三内丸山遺跡を調べていたら、ゴミ捨て場から鹿の骨だけ出土していないという報告があり、何故だろうと考えたのです。(あとになって少量出たそうですが)
 「北光」と「幻の向こう側」 の鹿は、進化というよりは突然変異の表現です(突然変異の中から進化する種が現れるのは確かですが)。
 高校の生物の資料に、かま状赤血球症の遺伝子を劣性ホモに持つ人は重度の貧血症で早くに死んでしまうけれど、ヘテロの人は通常は発病しないと書いてありました。ところが、ヘテロの人が高山など酸素の少ない場所へ行くと、瞬時に赤血球がかま状に変形してしまうのです。特定の遺伝子を持つと、特定の環境によって細胞が変形する。このことが雄鹿クンの症状と悲しみのヒントとなりました。
 ですから、鹿と人間が同等という点はおっしゃる通りです。でも、定常宇宙論についてはNOです。私は、時間はエントロピーが増えていく変化の量で、不可逆的な流れだと思っていますから。ただ、生命現象のように、局所的な秩序や螺旋状態はあるのでしょうね。
雀部 >  あ、そうなんですか。私よりよっぽど科学的な認識に基づいているんですね(汗)
 私なんか、どうしても情緒的に流されてしまいますから(爆)
 細胞が環境によって突然に変異してしまうというのは、魅力的なアイデアですね。ジャンクDNAにそれが隠されていたりしたらと考えると、面白いです。
 時間の矢の問題は、私自身は人間の認識力の限界もありますので、果たして過去から未来(そう呼ぶのが正しいかどうかは別として)に流れているというのも、怪しいものだと思っているのですが。
神崎 >  そうですね、過去は記憶ですし、未来は願望、つまり記憶の裏返しですから、記憶する存在にしか過去→未来という流れはないことになります。時間という概念も人間が作り出したものでしょう。ただ、宇宙がゆっくりと熱平衡に向かって混じり合って行く、その方向は変わらない、変えられないだろうということです。
雀部 >  願望が記憶の裏返しというのは、上手い例えですねえ。φ(..)メモメモ
 なんとなく、分かった気になっちゃいます。
 その「宇宙の熱的死」というものが、人間の認識力不足によるものだったら、人間には、それ以上のことは判断できませんから、なんとも(笑)
 読ませていただくと、科学的な記述がとてもしっかりとしているのに気が付くのですが(ハードSF研所員ですから^^;)、資料調べは綿密になさるんでしょうね。
神崎 >  そう言っていただくと、「やったぜ」と思う反面、冷汗だらだらです。資料調べは大好きなのですが、感覚的な部分にばかり反応する癖があって、正確さには欠けてしまうのです。結局、科学的な詰めが曖昧で、その辺は雰囲気や言葉遣いでごまかすことになり、「しっかり」には程遠いのですよ。
雀部 >  いや、雰囲気が出ていて、大きな間違いがなければ十分なのでは。
 背景に中学で勉強する科学の知識程度の記述があれば、ハードSFファンは納得しますし、それがもし高校レベルであれば、もう狂喜乱舞してしまいます(笑)
神崎 >  はい、私もややそう思います。でもやっぱり、ぞくぞくするような本物のハードSFを書きたかった。(笑)

ベタベタのラブ・ロマンス

雀部 >  ぜひ、ほんまもんのハードSF書いて下さい。
 やはり、それは生物学テーマなんでしょうか?
神崎 >  いえいえ・・・昨年はベタベタのラブ・ロマンス書いてしまいましたし、面白いことに出会ったらもうなんでもありです。私、SFというのは面白い小説のことだと思っていまして。
やっぱり、センス・オブ・ワンダーなんですよね。私にとっては古事記も不思議の国のアリスも上田秋成もみんなSF。
 だから・・・あのう、なにか面白いこと、ないですか?(笑)
雀部 >  ラブ・ロマンスってどんな小説なんですか?
 そうですね。SFって、基本的には面白い仕掛けがしやすい文学形式だと私も認識しています。
 面白いことって……今年はワールドカップ(爆)
 面白いSFを読むこと。好きな歌手の唄を聴くこと。ドライブ。
 子供に勉強を教えたら、たまには一発で理解してくれること(笑)
神崎 >  最後の項目は実感なんでしょうねえ。親の醍醐味。
 ラブ・ロマンスってね、半年先の未来を映す鏡の話で、お互いの気持ちが半年ずれている恋の物語。最後はハッピーエンドなんですけど。その鏡というのがボブ・ショウの「去りにし日々の光」に出てくるスロー・ガラス、それの逆で、逆スロー・ガラスなんです。あの短篇大好きで、復活させたかったから。「ゆきのまち幻想文学賞小品集 11」に収録されました。
雀部 >  教え方が上手かったかと、一人悦にいるんです(爆)
 「スローガラス」ネタの短編、読んでみます。最近ではクラーク&バクスターの『過ぎ去りし日々の光上下』(ハヤカワ文庫SF)が「スローガラス」へのオマージュでしたね。
 ところで神埼さんは、神とか霊魂の存在を信じてらっしゃいますか?
 私は、信じてはいないのですが、神様が居てくれるならうれしいという気持ちはあります。
神崎 >  残念ながら神は信じていません。でも宗教、特に仏教や古神道には興味があります。
 霊魂については、今まで自分が見たことがないので保留です。あれ、幽霊と混同していますが、こちらも興味はありますね。怖いの好き。「新耳袋」とか読んでいます。
雀部 >  それは、まさに理系的な感想ですね(笑)
 我が家は、地元の金光教の信徒なんですが、宗教と言うより一種の哲学に近い教義ですので割と好きなんです。
 怖いのはねぇ。あんまし怖くないから(爆)
 では、最後に現在執筆中(計画中)のご本についてお教え下さい。
神崎 >  おっとっと。だから私、作家じゃないんですってば。今は小説の気配はなくて、エッセイ書くはめになってるんです。3月31日に、岡山県エッセイスト・クラブという会が立ち上がり、引っ張り込まれてしまって。あと、倉敷市笹沖の画廊喫茶ロカで出している「ロカリズム」という同人誌にも抱腹絶倒エッセイ書いてます。
雀部 >  今回はインタビューに応じていただき大変ありがとうございました。
 同じ岡山県在住ということで、これからもよろしくお願いします。

 

[神崎照子]
 '50年生まれ。東京都渋谷区出身。夫と二人の子供、巨大美形猫一匹と暮らしている。
 ゆきのまち幻想文学賞第一回大賞受賞、第四回長編賞受賞。
[雀部]
 48歳、歯科医、SF者、ハードSF研所員。
 ホームページは、http://www.sasabe.com/

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