白田 |
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『光世紀の世界』はそのうわさは聞いたことあるのですが、刊行当時はまだ学生だったこともあり、とても手に取れるようなものではありませんでした。分冊版が出ているということは、このインタビューをきっかけで知ったのですが、十数年前にこういう本が容易に手に入っていたらどれだけうれしかったことかと思います。
私は今回この本を読んではじめてトリマンという名称を知りました。昔からむしろアルファ・ケンタウリの名称の方が知られていましたから。
《光世紀世界》の時間旅行を見て勘違いしてしまったのですが、天体の位置は現在の位置ではなくて過去の位置じゃないですか。それで、この図も時間的な補正をする必要があるのかな、と。でも、よく考えてみると、半径15光年の領域なわけですから、そんな誤差が生じるわけないんですよね
^^;;;
そういう意味でも、光世紀世界というのは非常に丁度よいスケールなんですね。 |
石原 |
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《光世紀世界》に興味をもっていただいてありがとうございます。『《光世紀世界》の歩き方』の星図にも描きましたが、数千年ていどではその動きは誤差に埋もれるていどなので、あまり気にはしませんでした。基本にした星表は主に1950年の位置ですので、50光年の星の位置は100年前ということですが、ほとんど無視できると思います。光世紀星図でいちばん問題なのは視線方向の距離で、これはたぶん何光年もの誤差があると思います。 |
白田 |
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『《光世紀世界》の歩き方』がインタビューで選ばれてから、『《光世紀世界》への招待』の方も買いました。
『…歩き方』は『…の招待』を受けて、その解説という形を取っているのですが、『…歩き方』単独でも読み物としておもしろいですね。二葉立体図、命名規則、そして太陽近傍の星々についての解説などは、普段あまり見かけることのない内容ですから、この内容だけでも買いだと思います。
『…歩き方』が先に出てた方が、一般の読者には読みやすかったのではないかと思うのですが? |
石原 |
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もともと一冊(一箱)の資料集なので、あまり気にはしていなかったのですが、たしかにそうかもしれません。どちらもマニアックな本なので一般向きではありませんが、少しでも多くの方に見てほしいと思います。とくにSFファンには知ってほしいです。 |
白田 |
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まだ刊行も決まっていないうちに早いかもしれませんが、三冊目はどのような内容が予定されているのでしょうか。 |
石原 |
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元版の残り三分の一でして、仮題『《光世紀世界》の観光案内』です。閃光星、連星、白色矮星、とくべつ明るい星、とくべつ暗い星、人間に向いた星など、特色のある星の観光旅行の案内書です。この部分はハードSFを書く資料にしてほしいと思って書きました。出版される可能性は少ないのですが・・・。 |
白田
雀部 |
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三巻目も出すことが出来るよう応援しますので、よろしくお願いします。
今回はどうもありがとうございました。 |