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Author Interview

インタビュアー:[雀部]

『歩兵型戦闘車両ダブルオー』
> 坂本康宏著/内藤裕之装丁
> ISBN 4-19-861528-4
> 徳間書店
> 1890円
> 2002.6.30発行
粗筋:
 よりにもよって会社を首になった日に、彼女から他に好きな人が出来たからと別れを切り出されることになろうとは。印刷会社に勤務していた雨月蛍太郎27歳は、その日途方に暮れていた。職安から話を聞いてきたというガタイの良い男が、臨時とはいえ公務員にならないかと訪ねて来たのは、そんな時だった。
 運動音痴だが、シューティングゲームには天才的な閃きを示すフリーターの妹尾環も、同じ男から難しい最高のゲームを紹介するするからと話を持ちかけられ、事故を起こして就職先に窮していた重機オペレーターの胡子竜二も、良い仕事先を世話するからと声をかけられていた。そしてその三人に託された仕事とは、特殊車両・ダブルオーの操縦だったのだ……

『シン・マシン』
> 坂本康宏著/弐瓶勉イラスト
> ISBN 4-15-208576-2
> ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
> 1890円
> 2004.6.30発行
粗筋:
 国東弾は、鉄砲玉と呼ばれる20歳のフリーター。数カ月ぶりにありついた仕事(ある女の監視と追尾)を遂行中、謎の女にぐうの音も出ないほど痛めつけられてしまう。この時代、脳の一部が機械になってしまう奇病=機械化汚染症候群(MPS)によって社会は大きく変貌していた。脳の機械化した部分を使うMPSランニングと呼ばれる能力によって、意思の伝達や金銭の授受など、あらゆる情報の制御が機械を使うことなく可能となり、究極の情報化社会が訪れたように見えた。しかし国東弾のように、MPSに罹患できない人々は社会から隔絶され、スタンドアロンと呼ばれ蔑まれていた。
 MPSランニングの出来る一般人の恋人に去られ意気消沈していた弾のもとへ、双子の弟の魁が意識不明の重体に陥ったとの連絡が入った。医者によると生死に関わる突発性MPS脳炎に罹患したというのだ。そんな時だった、踏んだり蹴ったりの状況の弾の部屋に、弾が見張っていた当の女真樹が助けを求めて現れた。そうして闘いが始まった……

大人の誤った固定観念をなんとかしたいという気持ちが強いんです

[雀部] >  今月の著者インタビューは、今年の6月にハヤカワSFシリーズ Jコレクションから『シン・マシン』を上梓された坂本康宏先生です。坂本先生、よろしくお願いします。
[坂本] >  よろしくお願いします。
 小説のフィーチャー以外のインタビューは初めてなんですが、ざっくばらんな感じでいきたいと思いますので、 先生はやめて『坂本さん』くらいの呼び方でお願いします。
[雀部] >  はい、ではそれで行かせて頂きます。
 坂本さんは、'01年に『歩兵型戦闘車両〇〇』で第三回日本SF新人賞佳作を受賞されデビューされましたが、この作品、作者がとても楽しんで書いている雰囲気が感じられてとても面白かったです。この著作が出版されるまでのいきさつは、坂本さんのホームページの「僕の本が出来るまで」に詳しいのですが、実際に楽しんで書かれたのでしょうね?
[坂本] >  実をいうと、逆にダブルオーを書くのは非常に辛かったんです(笑)。
 先に、第二回SF新人賞の最終選考で落ちているんですが、落選が決まったとき、この状況をなんとか生かせないかと考えました。つまり、残された半年の間に書きあげてきた作品が、前作以上ならば、審査員の先生方もそうそう無視はできないだろうと思ったんです。それでダブルオーを書き始めたんですが、たったの半年間ですから取材や下調べの期間も限られます。なんとか取材のいらない世界はないものかと考え、公務員ネタを思いつきました。
 結果、公務員ネタっていうのが高ポイントだったみたいですね。
[雀部] >  そうだったんですか。でも、本当に公務員ネタ面白かったです(爆) とくに、ダブルオーが、なんで環境庁所属なのかとか、なぜ合体メカなのかとか、いかにもありそうで。でも、このダブルオーの様に合体メカにすると、実際のところ予算は二倍じゃきかないじゃないでしょうか?(笑)
[坂本] >  二倍ではまず無理でしょうね。というか、合体ロボ自体がまず予算として認められないでしょう。
 僕は林業の技術屋で、いつもは現場を飛びまわる仕事をしています。だから、内部にいながらお役所的な考え方に違和感を持てたんだと思います。企業にもトンデモはあると思うんです。ただお役所の場合、予算がケタ違いだから、そこに 合体ロボを紛れこますことはできないだろうかというのが最初のコンセプトでした。
[雀部] >  なるほど、なるほど。作品中に、合体ロボとDDとの闘いによって家やビルを破壊された人々が怨嗟の声をあげているシーンもありますが、日夜森の緑を守るために飛び回っている坂本さんが、こういう小説を書かれたというのもまた面白いですね。小説を書く上では、緑(環境)を守るという展開と、闘う過程で周りを破壊しちゃうのでは、どちらが書きやすいのでしょうか(笑)
[坂本] >  確かに僕にとって、環境というのは大きなテーマです。
 でも、ただ『緑を増やそう』とか『ゴミを分別しよう』なんて訴えるだけでは、読者は間違いなく引きますよね。
 だから、ユーモアをまじえて、笑いながら知らない間にその裏に隠されたシリアスな主題を考えられるような小説を書きたいと思っているんです。
[雀部] >  良いですね〜、そういうテーマのジュヴナイルとか出せると。それがヒットしてアニメ化され、高視聴率をあげたりして欧米でも人気を博したりすると、将来の環境保護に多大な影響が出ませんか?
[坂本] >  僕の場合、現場で働いている人間として、子供の情操教育というより「木は一本たりとも伐採してはいけない」とか「天然林が最高。山が崩れるのは人工林のせいだ」とか、そういう大人の誤った固定観念をなんとかしたいという気持ちが強いんです。科学的に考えれば、なんの役にも立たない自然保護思想を有り難がって振り回している人けっこう多いんですよ。
[雀部] >  と言いますと、そういう誤った自然保護思想をもった大人たちによる弊害とかがあるのでしょうか?
[坂本] >  たとえば「針葉樹を伐って広葉樹にすればいい」という人がいるんですが、広葉樹が格段に優れているなんてことはないんです。ただ人工林は植えつけるときに密植されていますから、適当に間引きをしてやらなければならない。
 スギの花粉症の問題がことさらクローズアップされていますが、戦後、木材不足になったときに成長の早いスギを主に植栽したためで、原因は、生物多様性のない森林をつくりあげた人間のほうにあるんです。
[雀部] >  多様性は大事ですよね、生態系においても進化においても。間引きで思い出したんですが、一時割り箸も森林資源保護ということでやり玉にあがってましたが、最近全然聞きませんね。(笑)
[坂本] >  割り箸はいらない端材でつくっていますからねえ。使わなくてもまったく環境保護にならない。誤った知識の顕著な例ですよね。環境保護にならないばかりか、いままで収入になっていた木材まで捨てなければならなくなって、山村の収入が減り、間接的に森林を荒廃させたといえるでしょうね。
[雀部] >  やはり、林業はすぐにはお金にならない、安い海外産の材木にシェアを奪われて儲からないというのが最大の問題なのでしょうか?
[坂本] >  そうですね。木材っていうのは口に入らないからワリと産地を気にしませんよね。家も安くて外観がよければ、なんでできていてもかまわない。そのお陰で、林業技術というローテクが失われはじめています。ロープのここをもってこういう力加減で、そういうローテクは一度失われると取り返しがつかない。
[雀部] >  いわゆる職人さんが少なくなっているんですね。もう、ロボットに伝承するしかないかも。
 最近、二酸化炭素による地球温暖化が声高に主張されてますが、これはどうなんでしょうか?
 私は、人間の営みによる影響というのは、局所的には大いに問題になると考えていますが、全地球的な影響はまだまだ小さいんじゃないかと思っているのですが。
[坂本] >  京都議定書では二酸化炭素の森林吸収分を3.9%まで認めることにしています。でも、森林整備をしていつもより余分に吸収させるというよりは、快適な生活を続けたいから、厄介ごとを森林にたらいまわしにというイメージが強い。地球温暖化という言葉自体は流行語になりましたけど、内容には無関心な人が多いです。そして無関心な人が多いうちは、この問題は急速に進んでいくように思います。
[雀部] >  例えば、日本の森林を守っていくために、一般人としてはどういう協力の仕方が望ましいのでしょうか?
[坂本] >  関心を持つことに尽きると思います。乱開発や違法伐採で山が荒廃していたのは昭和の話です。現在は、無関心こそが山を荒らしている原因になっていると思います。森林国に住みながら、なぜ家を外国の木材ばかりで建てなければならないのか。クマなどの野生動物は、なぜ都市におりてくるのか。本当に森林は放置しておくだけで、自然を守れるのか。宇宙ばかりではなく、身近な裏山にも謎は潜んでいるんですよ(笑)。

忍法帖は、今でもエンターテイメントのお手本にしてまして…

[雀部] >  確かに、私も含めてですが、安いのが正義だと言わんばかりの消費者の態度も問題あるかも。米国産の牛肉と牛丼の価格もそうですねぇ。
 『シン・マシン』の方は、一種の貴種流離譚としても読めるんですが、『ダブルオー』のほうは一般の人間が、突然ヒーロー役を演じなければいけなくなったときの戸惑いとか決意が書かれていて面白かったです。特に死ぬかもしれない状況で、借りたままのアダルトビデオを気にしたり、この給料は命をかける額なのかと悩んだりするところが卑近なんですがいかにもありそうで笑っちゃいました。
 この主人公の三人の中で一番思い入れのあるのは誰でしょうか?
[坂本] >  登場人物、特に主人公っていうのは、大なり小なり自分の分身的なところがあるのかも知れません。『ダブルオー』の雨月は高校時代に柔道に明け暮れた自分、妹尾は大学のときにSF研でオタクに明け暮れた自分、胡子は結婚して子供を持った自分。ついでに言うと『シン・マシン』の弾はこうありたかった自分ですかね。
 三人のなかでも、この人物っていうのはありませんね。でも、普通三人の搭乗者がいたら、一人は女性を入れますよね。よくムサイおっさんばかりで書いたもんですね。
[雀部] >  あれま、ネタもとは全部ご自分だったとは。それなら、女性搭乗者がいないのも納得がいきます(笑)
 ところで、この本の後書きを拝見しますと、合体ロボアニメの大ファンであられるようなのですが、特にご贔屓のアニメはございましたでしょうか?
[坂本] >  ベタなんですが、永井作品、マジンガーやゲッターが大好きでした。
 レアなアニメを見ようにも、僕の子供のころ、愛媛では民放2chとNHKの4chしかなかったんです。
 「一部地域の皆さんはここでさようなら」とアナウンサーが言ったら、きまってさようならの地域でした。
 しかも、子供のころ親にテレビの視聴を制限されていましたから、アニメや特撮を見た絶対量は少ないと思います。アニメソングとか懐かしアニメに詳しくなったのはむしろ愛媛大学のSF研に入ってからなんです。
 ロックと同じで、こういうものも、禁止されると燃えあがるんですよね。
[雀部] >  どちらも私も大好きなアニメです(爆) まあマジンガーのほうは、たいした合体メカはないし、操縦するのは一人でしたけど、巨大ロボットアニメの原点ですよね。
 『シン・マシン』の方は、アニメの影響は無いんでしょうか? ドラゴン・ボールあたりのエスカレーションするストーリー展開に近しいものを感じたんですが。
[坂本] >  SFマガジンのインタビューでも答えたんですが、『シン・マシン』でやりたかったことの一つに風太郎忍法帖へのオマージュというのがあります。忍法帖は、今でもエンターテイメントのお手本にしてまして、エスカレーション展開は忍法帖の真骨頂なんです。そういえば、夢枕獏先生がBSマンガ夜話という番組で、少年ジャンプ的な展開は風太郎忍法帖からきているみたいなことをおっしゃられていたらしいですから、同じ風太郎魔力の影響下にあるのかも知れませんね。
[雀部] >  SFマガジン'04/8月号に載ったインタビューですね。そう言われてみれば、確かに超能力と忍法は根っ子が同じような気もします。私の忍法帖との出会いは『妖星ゴラス』を見に行って、併映されていた『江戸忍法帖』にびっくりしたのが最初です。昔の小学生には刺激が強かった(笑) SFでは、オースン・スコット・カード氏が、展開がエスカレーションする作家として有名ですね。
 ダブル・オーには設定上、自衛隊も登場するんですが、坂本さんはかなりのメカフェチかなという気がしたんですが、いかがでしょう(笑)
[坂本] >  子供のころは、航空機系メカフェチだったんですが、大学のSF研に入ると、友人にすごい人がたくさんいて、僕の知識量くらいではメカフェチとは言えないことを痛感されられました。それに航空機SFを書こうにも、このジャンルには『戦闘妖精雪風』という金字塔があるじゃありませんか(笑)。 そこで、ダブルオーでは戦車の方にまわったわけです。
[雀部] >  ですねぇ。『雪風』は敵に回すと怖い相手です(笑)
 ところで坂本さんは、ひょっとして自衛隊に入って戦車に乗ろうかとか考えられたことありませんか?
 というのは、知り合いの子供が、ガンダムの大ファンで、巨大ロボットに凄いあこがれがあり去年くらいまで、自衛隊に入って戦車に乗る〜!と言って、親を困らせていたんですよ。戦車隊に入れるのは、自衛隊の中でもさらに身体能力を必要とされると言うことが分かって、今はさすがにあきらめてます。で、今度は巨大ロボットを作るように会社に入るための大学を物色中なんです(笑)
[坂本] >  確かに自衛隊には憧れましたね。 自宅の近所にポルノ映画館があったんですが、年に二回だけ三百円で『ゴジラ』を見せてくれるんですよ。怪獣と戦うF−104スターファイターがカッコよくって、自衛隊のパイロットになって怪獣と戦いたいと本気で考えてました。ところがひどい近視で、入隊しても後方支援がやっとなので、 あえなく諦めたんです。

僕はSFファンであると同時にかなりきついハードボイルドファンなんです

[雀部] >  それは残念でしたねぇ、ご自分でも気づかれてない意外な才能が隠れていたかもしれませんもんね。
 今気が付いたんですが、『歩兵型先頭車両〇〇』も『シン・マシン』も主人公は、つきあっていた彼女に振られてますが、これはつかみという以外になにか理由があるのでしょうか?
[坂本] >  『歩兵型−』という題名の本を開いたら、失恋で始まる。これはけっこうよかったかなと思ってます。
 それとは別に、実生活でも失恋の大家でした(苦笑)。独身のとき『それほど後腐れなく別れることができるのは一種の才能だ。俺にもフラれる方法を伝授してくれ』と友人に言われたことがあるほど、失恋経験にはストックがあります。だから、ラブラブカップルを書くより 失恋を書く方が断然得意ですね。
[雀部] >  この二冊の小説を読ませて頂くと、それはなんとなく分かりますね(笑) でも、何回もフラれることが出来るということは、何人もの女性と付き合っているということで、それなりに成果は上がっていたということですよね!
 SFマガジン'04/11月号に、<ハヤカワSFシリーズ Jコレクション中間総括>というのが載っていて、 山田和正さんが「○○年代デッドヘッドたこ焼き宣言」というレビューを書かれていて、確信犯的な絵解きをされていて面白かったです。機械化汚染されなかった正義感溢れる熱血漢の主人公が、忌避すべきMPSと戦う話というよりも、私が感じたのは主人公の圧倒的な疎外感なんです。なんで俺だけ仲間はずれなんだ!という心の叫びとでも言いましょうか、そこがとても切なくて良かったです。
[坂本] >  通常書くべき『繋がっている全体』ではなく『繋がっていない個』を描いてしまうのは、やはり僕の信奉しているハードボイルド教のせいですかね。ハードボイルド小説の主人公って、世間に疎外され、集団には相容れない自分に折り合いをつけながら、生きているというのが基本なんです。僕はSFファンであると同時にかなりきついハードボイルドファンなんですよ。今回、初めて一人称に挑戦したんですが、頃合いをみて一人称を書いておかないと体内に寄生しているハードボイルド虫が近い将来暴れ出すような予感に突き動かされてのことでした。
[雀部] >  前述のSFマガジンのインタビューでもハードボイルドのファンで、中でもジェイムズ・クラムリーが大変お好きだとか。坂本さんは、実生活では役所という組織の中で働かれているわけで、獅子身中の虫ではないですけど、心の中のハードボイルド虫とどう折り合いを付けられているのでしょうか?(笑)
[坂本] >  ハードボイルドって言うと、どうしてもダシール・ハメットの書いた『マルタの鷹』に出てくるサム・スペードの印象が強くて、薄暗いバーでボルサリーノをかぶって、焼けつくようなバーボンを飲んでいる一匹狼の私立探偵を想像するんですよね(笑)。確かに、公務員とサム・スペードは結びつきませんね。僕は、ハードボイルドっていうのは外面ではなく、内面、つまり生き方にあると思っています。レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』のなかにある有名なセリフ「(男は)しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」はハードボイルドの神髄を示した名台詞だと思っています。
[雀部] >  そのセリフは、私でも知ってるくらい有名です(爆)
 役所に勤務されている方が、全員その心意気で働いていらっしゃるなら、市民はなにも言うことはありませんね。
 最後に、よろしければ現在執筆中の作品とか、刊行予定の本があればお教え下さい。
[坂本] >  刊行予定の本は現在ありません。
 すでに執筆が完了している作品としては等身大変身ヒーローものがあります。本当はこれをデビュー後二作目として書いたのですが、諸事情があってシン・マシンのほうが先に世に出ちゃいました。端的にご紹介すると「借金取りに追われる子連れ変身ヒーローもの」です。くだらない作品ばかり書くとSFファンの方に叱られそうなんですが(笑)。 そんな反省などまったくなく、現在執筆しているのは『ゴレンジャー』をパクった『×(Batsu)』という作品です。 ダメダメな五人が、ひょんなことからゴレンジャーみたいに変身できるようになる。変身できるようになったがさあどうしようという○ミノサプリのCMみたいな作品です。
[雀部] >  「借金取りに追われる子連れ変身ヒーローもの」も『×(Batsu)』も主人公がしょぼそうでとても楽しみです(爆)
 普通の人が巨大ロボットを操縦する羽目なったらどうなるかという、ダブルオーのコンセプトが非常に好きなので、二作品とも楽しみですね。
 SFマガジンで披露されていたダブルオーの続編という『09(オーナイン)』は、どうなっているのでしょう?(笑)
[坂本] >  オーナインのストーリーはすでに完成しているんです。ダブルオーにでてきたダイオキシンDの巨大なパワーの謎とか、三人のその後、そして極めつけに『空飛ぶ合体ロボ』を描こうと思っているんですが、なんせ佳作の身のうえですからね、新刊を出すにはそれなりに売れないといけない(自爆) さあ!オーナインを読みたいあなたは、ダブルオーを宣伝しよう!(笑)
[雀部] >  このページのリンクから、bk1ですぐに買えますよ!! ダブルオーを買って、オーナインを応援しよう!(爆)
 今回は、色々とお忙しいところ本当にありがとうございました。今後も他の作家の方が気が付かないユニークな作品を期待しております。
[坂本] >  こちらこそありがとうございました。『他の作家の方が気が付かない』ってのはいいですね。わたくしSF界の『スキマ商法』を標榜しております。これからも暖かい目で見守っていただくようお願いします。


[坂本康宏]
'68年愛媛県生まれ。'90年愛媛大学農学部卒、同年愛媛県庁に就職。公務員生活の傍ら創作活動を続け'01年『歩兵型戦闘車両ダブルオー』で、第三回日本SF新人賞の佳作入選しデビュー。
[雀部]
最近のアニメには全く疎いハードSF研所員(笑) 今、岡山地方では深夜に放映されている『攻殻機動隊』は毎週録画して見てます。スカパーで放映したのは、録画できなかったもんなぁ(爆)

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