| | (『とある飛空士への恋歌5』が出版された日をはさんでメールインタビューさせていただきましたので、インタビュー途中までは『恋歌5』は読んでない状態です。) |
雀部 | | 「ビッグコミック」(2011/2.10号)の《ゴルゴ13》シリーズ「異次元実験の危機 前編」で、Z粒子とか重力のエネルギーの多くが異次元に逃げていることを確かめることのできる「セルンの加速器」が舞台となってました。ゴルゴ13、侮れません(笑)。 「日経サイエンス」'11/2月号でも、“暗黒物質で出来た宇宙?”と大きく表紙に書いてあったので、思わず買ってしまいました。 これにもZ粒子が出てきますね。暗黒物質は、重力を介してなんとかその存在を確認できるようなのですが、73%を占めるという暗黒エネルギーの確認の方法はあるのでしょうか? |
福江 | | いえ、それが、暗黒物質もかなり正体が不明ですが、暗黒エネルギーにいたっては、皆目わかんないですね。 時空に密接に結びついた何かであることはたしかなようですが。 もっとも、いまの宇宙では、見た目には、時空と物質と光は別物に見えますけど、たぶんもともとは同じものだったんでしょう。 |
雀部 | | それは理解しているつもりにはなっているんですけど、なかなか納得するのは難しい(笑)。>時空と物質と光は、相互変換可能 『本当は怖い宇宙』の3章に“ダークマターは、宇宙の年齢である137億年よりも前から存在していること(寿命が長い)”とありますが、これはどういう意味なのでしょうか? |
福江 | | あらららら、これはまずいかな。 原稿はかなりチェックしたつもりでしたけど。 宇宙の年齢である137億年よりも寿命が長いだろうというのはいいですけど、宇宙の誕生より前から存在していたことはないでしょう。この一行は見なかったふりをしてください(笑)。 |
雀部 | | 了解です(笑)。 『空想ライトノベル読本』なのですが、掲載作を選ばれた基準とかはございましたでしょうか。 |
福江 | | 明確な基準というのはないですが、一つはぼくが読んで面白かった作品です。 一方、ぼくもラノベのほんの一部しか読んでいないし、編集の方が膨大なリストを用意してくださって、話題になった作品や賞を取った作品なんかをピックアップしました。 その結果、メジャーな作品はある程度入ったと思うし、逆に一般的にはそれほどメジャーでないのに?というのがあれば、ぼくが出したものですね、それは(笑)。 もちろん『とある飛空士への追憶』のように、両方で入っているものもあります。 |
雀部 | | さて先月に引き続き、福江先生の『空想ライトノベル読本』に登場する作家の方お二人目は、『とある飛空士への追憶』の著者である犬村小六先生です。犬村先生、よろしくお願いします。 |
犬村 | | よろしくおねがいします。 |
雀部 | | 犬村先生は、珍しいペンネームだと思うのですがなにか由来でもおありでしょうか。 |
犬村 | | ペンネームの由来……あまりにも物悲しすぎて、知った人が引いてしまうので、語らないことにしています……。 |
雀部 | | えっ、それはますます聞きたいところですが(笑)。 福江先生の『空想ライトノベル読本』では、『とある飛空士への追憶』は、“宇宙のどこかにこんな惑星があるのではないか?と思わずうなった作品”として紹介されています。私も、これはかなりSFにお詳しいのではないかと思った次第ですが、お好きな作品とか作家がいらっしゃいましたらご紹介下さい。 |
福江 | | 作家としては、クラシカルには海外ではクラークやアシモフかな、やはり。 いまの流れでは、クラークの人工世界「ラーマ」の描写が驚きでしたね。 |
雀部 | | 「ラーマ」は外せませんね。ゲームになるくらいだし(笑)。 犬村先生は、いかがでしょうか。 |
犬村 | | わたし自身はハードSF読者としては選ばれなかった人間でして、難解な科学用語がちりばめられる小説はたいがい途中で挫折してしまって最後まで読めていないです。SF作品への憧れはあるので、無理してイーガンとかアシモフとか読んでみようとはするのですけど、途中から内容を追い切れなくなって諦めてしまう……。小説でSF的な設定を使うときは、ほとんどが参考資料から得た知識で書いてます。 SF作家としては唯一、筒井康隆先生の作品は読むことができます。あとは……ハルヒ。ラノベのSFは読みやすくて面白いものが多く、参考になります。 影響を受けた作家はつかこうへい、三浦綾子、遠藤周作、吉川英治などなど。一昔前の日本の作家に好きな人が多い気がします。 |
雀部 | | そこらあたりは三十数年前の大学時代に読みましたが既に忘れてしまっております(笑)。 イーガンはともかく、アシモフって難解ですかねぇ。ひょっとして、《ファウンデーション》シリーズでつまずかれましたか。 |
犬村 | | 大昔にアシモフの短編集かなにかを読んでみて「うおーよくわからん!」という感想を抱いて近づかなくなった記憶が……。SFへのあこがれはあるのですが、どうも肌に合うものが極端に少ないらしくて。 |
雀部 | | アシモフ氏の短編集ですか。それは簡単に特定できると思いますが、分かってもどうなるというものではないので止めときます(笑)。 ガガガ文庫からは《レヴィアタンの恋人》シリーズも出されてますが、こちらはSFでいうとミュータント・超能力・ホロコーストものですね。ミュータント・超能力というと、私らの世代では《ウルフガイ》〜《サイボーグ009》あたりの洗礼を受けているんですが、犬村先生はどうだったのでしょうか。 |
犬村 | | 出身が宮崎県で、民放が2局しかなく、幼少時に見ていた番組が極端に限られてしまいますが、キャシャーンが好きでした。うさんくさい世界観が匂い立ってきて……。009ももちろん見ていました。 |
雀部 | | キャシャーンは、大学のころ見てました。ちとマニアックなアニメでしたねえ。福江先生のご著書でも取り上げられてます。 福江先生は、『とある飛空士への追憶』の設定のどこに唸られたのでしょう。 |
福江 | | 『追憶』『恋歌』と読んでも、いまだに舞台設定がわかりません。 人工世界のようにも思えるけど、それもよくわかりません。 少しずつ明らかになると思うけど、とても興味津々です。 |
犬村 | | 現役の天文学者さまにそうおっしゃっていただけますと恐れ多くて腰が引けてしまうのですが……。 『飛空士』の世界は天文関係の入門書などを読みながら得た知識を使って、「こんなんあったら面白いなー」くらいの大雑把な気持ちで作った世界設定なので、精緻な科学的考証に耐えうるようなものではないです。1月発売の恋歌5巻で世界のすがたが明かされますが、発売後、おそらくSF読者からは非難囂々になることでしょう。「どういう仕組みでこうなっているの?」と尋ねられても「わからない。しかし存在しているのだから仕方なかろう」という答えしか出せないといいますか……。 福江さんのHPで飛空士世界の予想がされていますが、たったあれだけの情報提示であそこまで予想されてしまうとぐうの音も出ないといいますか……さすがにいま答えは言えませんが、5巻発売後に「アホかあ!」と怒られないか不安で仕方ないです。ただ、福江さんの予想はかなり近いところへ迫ってきているのは間違いないです。 |
雀部 | | 「大瀑布」と「聖泉」は、対称形ですよねえ。世界の裏側から見ると「大瀑布」が「聖泉」に見えるとか……。海水は循環している感じがするので、いくつかの世界が階層になっているんじゃないかなあ。「不動星エティカ」は、その階層間の移動用の穴だったりして、全体的にはリングワールドだとうれしい(笑)。 |
福江 | | ぼくは天文でも“理論屋”なので、まさに、「こんなんあったら面白いなー」くらいの大雑把な気持ちで作った世界設定ぐらいの感じで、大風呂敷を広げることがあります。 だからこそ、むしろ、荒唐無稽に思える世界設定に興味があって、科学的考証でダメ出しをするんじゃなくって(それは簡単ですがぜんぜん面白くないので)、もしかしたら、こうなっていれば説明できるとか、科学が進歩したら、こうできるとか、科学的考証の先を想像するのが楽しいですね。 そういう意味で、『飛空士』は、ぼく的にはとてもハードSFですね(笑)。 もちろんストーリーが一番で、『追憶』のコミック版も買ってたりします(笑)。 5巻は1月発売ですか、それは楽しみです。 |
犬村 | | そう言っていただけるとありがたいです。 SF読者というとぼくのなかでどうしても「なにかとうるさい人」という固定観念があって(笑)、 勝手に身構えてしまったりしていたのですが、最近そうでもないことに気づきはじめました。「追憶」はSF評論家からは無視されましたがSFマガジン読者が選ぶ年間ランキングで7位とかに選ばれて驚いたことがあります。読者にSFとして支持されるのは本当にうれしく思っています。 |
雀部 | | SFファンは、確かに作品の整合性にはうるさいですが、作者が書こうとしてないものにケチをつける人は居ないっす(笑)。 それとロマンチストが多いので、『とある飛空士への追憶』のように凛々しいお話は皆さん大好きですね。 『とある飛空士への恋歌』の1巻に入っていた「ガ報」の“直撃Q&A”に、“散歩中に次のシーンを考えながら泣くことが出来ます”と書かれていますが、「空戦」シーンを考えているときはどうされているんでしょうか。 |
犬村 | | さすがに飛行機を操縦したことはないので、全部資料から得た知識で書いてます。資料はほとんど光人社NF文庫ですね。シーンは散歩したりサイクリングしたり靖国神社にお参りしたりしていると、そのうち自然に目の前に空戦シーンのイメージが見えてくるので、それを文章に書き写す……という感じです。大叔父が海軍航空技術廠少佐だった人で、サイパン沖で散華したのですが、うちの兄によると「大叔父のご加護だ!」とのこと(笑)。祖父も日本陸軍だったため子どもの頃から戦争関係の資料に触れる機会が多かったのが、いま役に立っている感じです。 |
雀部 | | はい。空戦シーンは、小説の神様が降りて来られると。それと大叔父様が航空関係だったんですね。 《レヴィアタンの恋人》シリーズでは、「オリジナル・シン」や「不老不死ウイルス」などの人造ウィルスについて、かなり専門的な用語を並べての解説が出てきて、“ありゃ読者が引かないかなぁ”と思ったりしました(笑)。 ここらあたりの設定はどういうところから出てきたのでしょうか。 |
犬村 | | 初のオリジナル作品だったので気合いを入れて調べすぎてしまいました。致死率98パーセントのウイルスによる世界滅亡はS・キングの『ザ・スタンド』が元ネタです。 遺伝子改変で異形の生物が生まれて……という設定は、「指輪物語」の世界を日本の廃墟に持ち込むために作りました。あとは日本の軍記ものが好きなので群雄割拠にして……という感じで。ご質問に答えていて気づいたのですが、《レヴィアタン》ってSF要素が濃いですね(笑)。 |
雀部 | | SF要素が強い未来軍記物なんでしょうね。 そういえば、「日経サイエンス」'11/2月号の「パンデミックの予兆をとらえるには」で、豚の「トリプルリアソータント」についての説明が出ていて、おっ《レヴィアタンの恋人》と同じだと思いました。 しかし、『ザ・スタンド』が元ネタだったとは。ホラーは、お好きなのでしょうか。 |
犬村 | | 広く浅くなんでも読むタイプなので、興味がむいたものをちょこちょこと読んでます。ホラーだとS・キング、J・キャロルなどが好きです。キャロルっぽい小説にはあこがれるのですが、まだ腕が追いついていないので挑戦してません(笑) |
雀部 | | 『レヴィアタンの恋人4』は、シリーズの中でもちょっと異色な巻で、恋人たちの痴話喧嘩(笑)。がメインのような感もあるんですが、続刊はまだなのでしょうか。 |
犬村 | | ライトノベルを書きはじめて、どんなものが読者に喜ばれるのか、と考えているとああなった、というか……。元々ゲームシナリオライター時代はギャグ担当だったので、くだらないシーンを書くのは苦痛ではないです。続刊は、いつか書きたいと思ってます。 |
雀部 | | そうなんですか、ギャグ担当であられたとは(笑)。『レヴィアタンの恋人5』期待しております。 とインタビューしているうちに、『とある飛空士への恋歌5』が出ましたね。 う〜む、こんな世界のすがただったのか。 「感動のフィナーレ」ということは、最終巻なんですね。 まだ、全然かたがついてない感じなんですけど(笑)。 |
福江 | | 2,3日前はまだなかったんですが、昨日、『恋歌』5巻をゲットしました。 最近はネットでもよく本を買いますが、書店の店先で探すのも好きなんですよね。 でもすぐに読みたい一方で、美味しいもんは後回しにしたい人間なんで、たぶんしばらくは表紙を飾っておくことになると思います。 でも、表紙と帯と裏表紙とグラビアだけ観てしまいました(笑)。 |
犬村 | | 案の定賛否両論のようですが、クライマックスは四巻の四章で迎えているし、五巻の一章が終わったところで主人公とヒロインのドラマは結末に辿り着いているので、あれ以上つづきを書く意味がないのです。 どうつづけても四巻の盛り上がりを越えることはないし、ドラマが解決された主人公とヒロインの物語を五巻以降つづけても、もうあのふたりにさらなるドラマは生まれない。新しいキャラクターを出したり新しいドラマを与えたりしても良いのですが、それだと「引き延ばし」になってしまう。クレアを取り戻すための戦いを描いても良かったのでは? という意見も編集からいただきましたが、ヒロインひとりを取り戻すために敵味方の大勢が死ぬ様子を描きたくない……と諸々考えた結果、あの結末になっています。作劇の観点から言って、あのふたりの物語はあそこで終わらなければならないのです。 |
雀部 | | そうか、寂しいけどもう終わっているんですね。 個人的に、あの世界の果ては、ダークマターで出来たエキゾチック物質の壁とそれに開いた超多数のマイクロワームホールに違いないとにらんでいるのですが! 世界像そのものは、フィリップ・ホセ・ファーマーの《階層世界》シリーズに出てくるポケット宇宙に似たもんじゃなかろうかと推測しています! それはそうと、飛行機の動力源が水素電池オンリーな理由はどこかに出てましたっけ? ベタな理由としては、ロケットが開発されると「不動星エティカ」まで到達されるのでマズイんじゃないかとか(笑)。 単にプロペラ機による空戦がお好きだからとか(笑)。 また、この世界はさほど大きくなく水資源が循環する閉鎖空間なので、環境問題を考慮してクリーンな水素電池が動力源となっている等々です。 |
犬村 | | そんな世界があるのですか(笑)。勉強のため、階層世界シリーズ読んでみます。 動力源が水素電池のみ……という設定は、もともと「プロペラ飛行機で敵中突破一万二千キロ」というモチーフを実現するために作ったものです。プロペラ飛行機で一万二千キロ飛ぶにはどうしても燃料補給の問題があるのですが、できれば基地には立ち寄らず、ずっとふたりきりでいてほしい。ドラマを描くにはその方が都合が良いし劇的になる。ではどうしたら……と考えて「触媒いらずの燃料電池」という設定に辿り着きました。作劇の都合に合わせて設定を作る……という感じです。 |
雀部 | | なるほど、そういう大人の事情だったんですね。 お忙しいところインタビューに応じて頂きありがとうございました。 最後に、近刊予定と現在執筆中の作品があればお教え下さい。 |
犬村 | | 今年、星海社FICTIONSから読み切り長編『サクラコ・アトミカ』が出ます。畸形都市を舞台にした異形のふたりの純愛SFです。いまのところ読んだ人の評判はおおむね良いので、読者さんにも喜んでいただけるのではないかと。執筆中の作品は……ヒミツです! おそらく映画『とある飛空士への追憶』の公開時期くらいに発売ではないかと思いますが、まだ未定です。 |
雀部 | | えっ、『とある飛空士への追憶』映画化されるんですか。それは楽しみです。対空砲の砲身の上で見守るファナの目前で、シャルル(が操るサンタ・クルス)が舞い踊るラストシーン。埋めようとしても埋められない距離の切なさを描ききってますね。私の中では『イリヤの空、UFOの夏』の中で、遙か上空のイリヤのUFOが、地上の浅羽くんと踊るマイム・マイムのシーンと双璧なんですよ! それと、『サクラコ・アトミカ』も楽しみにしております。 |
福江 | | 私も新作を楽しみにしています。 昨日、恋歌5を読みました。感激的でした。 (以下、HP(3月頭、奇数月、更新予定)用に書いた文をつけておきます)
傑作『とある飛空士への追憶』の後では、とうてい続編は難しいと思っていたが、全5巻で綺麗に完結したのは見事というしかない。まだまだ読みたくなったのはぼくだけじゃないだろう。 たしかに、一番のクライマックスは『恋歌4』だが、この盛り上がりをどうしたらいいの、という感じだったのを、『恋歌5』では綺麗にまとめあげられている。 それに大きな盛り上がりはなくても、じーんと来るシーンも多くて、通勤の行きの電車(イグナシオとカルエルの異母兄弟のシーン)と帰りの電車(ミハエルとカルエルの親子のシーン)で涙ぐんでしまい、ドライアイ用の目薬でごまかした(笑)。 アリエルたち全員の話も落としてあって、そっか、グラビアの「歌えない恋の歌もある」ってそういう意味かと、“恋歌”に込められた2重の意味がわかった。 海猫の正体もわかって、読者サービスも至れり尽くせり。 唯一、残念というか、もっと活躍が見たかったキャラが、俊才王子マニウスだったりする(爆)。 物語の流れ上、ちょい役的になっているが、こいつは絶対化けそうな感じ。
さて、大問題の世界設定だが。 前半でも読みながら、バレステロス、聖泉、大瀑布、レヴァーム、その先に不動星エティカなどと位置関係を略図にして、平面の階段かなぁ、円筒形か、円盤状か、いろいろ図面を描きながら、読み進んでいたが、p165にあっさりと全体図が出ていた。まぁまぁ、いい推定ができていたかな。
うーん、ここまで設定が明示されると、物理的な考証がしたくなるなぁ。 ・重力場の問題:空の果て近くを除き、鉛直方向の重力場はどこも一定のようだ。円盤状の物質分布ではそのような重力場にはならないのは以前に計算したので、物質の密度分布が一様ではないか、あるいは、別の力場があるか、そこらへんが気になる。 ・空の果て(事象の境界面)の問題:これは+周囲のシールドも一緒に考えた方がいいだろうが、イスラを引きつける空の果ては、何か非常に特殊な境界面になっている。次元の境目らしいが、興味深い。 ・水の循環機構:エネルギー的には、上記の問題に比べて、水や物質の循環機構はささいなもんだ。 そもそも、空の果ての目的は、水や物質を循環させて、世界の物質をリフレッシュするものみたいだし。 ・天動説:ルイスは、不動星エティカ以外の天体が回転している天動説を主張しているが、たぶん事実は、世界の方が自転しているのだと思われる。重力場か力場を操作できているはずだから、世界の自転に伴う遠心力(慣性力)をキャンセルする方が、エネルギー的にははるかに簡単だ。検証してみたいけど、時間がとうてい取れないだろうなぁ。。。 |
犬村 | | 読んでくださってありがとうございます! 実は五十代以上の読者の方からも反響はちらほらとあがってきておりまして、書き手としてはうれしい限りです。 そして、すばらしい考証! すごい! 次作を書く際の参考にさせていただきます、ありがとうございました! |