雀部 | | 牧野先生、引き続きよろしくお願いします。 先月のインタビューでおうかがいしていた通り《死んだ女は歩かない》シリーズ最終巻が10月末に出たので早速読ませて頂きました。 |
牧野 | | ありがとうございます。 |
雀部 | | マダム・スカムの陰謀、凄まじいですよね。半分くらいは予想が当たってましたが。 ところであの“エピデミコタン”は、某超有名SFへのオマージュですよね?(笑) あっち方面に使うとは全く想像していなかったので、虚をつかれましたよ。 |
牧野 | | えっ、なんのことでしょうか? SFをよく知らないことがばれちゃいますね。 |
雀部 | | え〜っ、違うんですか。それはある意味凄いです。「接続された女」と期せずして似てしまったとは。 |
牧野 | | あっ、そうか。なるほど「接続された女」ですよね。実は……読んだことがないのです。さすがにどんな小説かは知ってますけど、と調べてみると「歌う船」とごっちゃになっていたことが判明。お恥ずかしい。 |
雀部 | | 「接続された女」のほうは、超能力モノじゃないのですが、雰囲気的には似てますよね。 それにしてもあの超能力合戦、面白かったです。ひょっとして、互いの能力の長所短所を考慮しつつ闘いのシーンを描くのを楽しまれているんじゃないかと想像してしまいました。描写はグロいんですが、なんか楽しそうに感じましたので(笑) 牧野先生は将棋を指されるんじゃないかと想像したのですが。 |
牧野 | | 超能力合戦は大好きですし考えていても楽しいです。多分これの原型は伊賀の影丸だと思います。つまりルーツを辿れば山田風太郎の忍法帖ですよね。こういう展開は少年漫画のバトルものの中でも一分野を形成していると思います。ジョジョのスタンド合戦はほとんどこのノリですしね。 将棋はまったく知らないのですよ。 ゲームは自分があまりにも負けず嫌いすぎて、向いていないようです。 |
雀部 | | なるほど忍法帖がありましたね。私的にはドラゴンボールとか幽白も。 それはともかく、負けず嫌いであられたとは、ちと意外な感じなんですが、負けることがなさそうなマダム・スカムの超能力、掟破りでもはや笑うしかないです(爆) これはどうやって思いつかれたのでしょうか。 |
牧野 | | あまりにも負けるのが嫌いなので勝負をしない人間になりました。 マダム・スカムの能力は〈身体に地獄を持つ女〉乾月と対になるよう「天国ネタ」を考えていて思いついたのですが、問題はそれをどうやって打ち破るかでした。 最終的にはああいうことになったわけですが。 |
雀部 | | そうか「天国ネタ」だったんだ。キャラ揃いぶみで、王道の大円団、満足致しました(笑) 『大正二十九年の乙女たち』は、“大正二十九年”の青春小説と聞いて、読む前は牧野さんが「普通の青春小説」?と思いましたが、凄く楽しませて頂きました。SFでもホラーでもないけど、今回取り上げさせて頂いた本の中で一番好きかも知れません。逢坂女子“美術”専門学校が舞台と言うことで、ご経験が活かされているように感じましたし。 |
牧野 | | 戦前の大阪画壇では女性たちの活躍が目立っていまして、その代表が日本画家の島成園です。そして彼女が同年代の女性日本画家三人と結成した『女四人の会』を紹介した一枚の写真からこの物語を思いつきました。ネットを検索したらすぐにその写真が出てくると思いますから、良かったら見てください。背景に物語を感じさせる良い写真というか、物語を感じさせる魅力ある四人を見ることが出来ます。 美術に対する興味や、美術を通じて知り合った人間のことが小説には反映していますが、実は大学での経験よりも高校で美術部にいたときの記憶の方が参考になっています。 |
雀部 | | 写真見ました。『逆想コンチェルト』と似たような生まれ方をした小説だったんですね。 個人的には、牧野先生の本に登場する気合いの入った女性達は、女性から見ても魅力的ではないのかなと思いまして、Twitterでフォローさせて頂いている森奈津子先生にお声を掛けさせて頂きました。 森先生よろしくお願いします。 |
森 | | 『大正二十九年の乙女たち』は、いわば、牧野修がジクジクと分泌した乙女汁でありましょう。なのに、本物の乙女の味がいたします。潔癖、純粋、清純でありながらも大胆、奔放、そして一本気。 私もこの作品から、生きるに不可欠な乙女分を存分に摂取いたしました。よって、一人でも多くの日本国民がこの美味なる乙女汁を味わってくれることを、切に願う次第です! |
牧野 | | ありがとうございます。森さんに乙女の味を感じとっていただけたのなら光栄です。 |
雀部 | | やはり牧野作品からは、乙女のニオイがするんだ。 ホラー最新作の『晩年計画がはじまりました』は、牧野節全開の物語ですね。あのラストを読んで“ギャッ”と唸って、やっぱり牧野先生ならではのラストとだわいと感じました。 後書きで、「小説や映画のなかにあるのはコントロールできる不幸だ」と書かれてますが、ああいうラストは小説でも心臓に悪いです(笑) 《死んだ女は歩かない》シリーズのラストも、何通りか考えられたとかいうことは? |
牧野 | | あんなことをするから嫌われるんですよね。 でも本当は、あんな感じのラストを長編でやったことはあまりないのです。 短編では徹底して救いようのない話をいくつか書いているのですが、長編では少なくとも主観的にはハッピーエンドだったりする話が圧倒的に多いです。 《死んだ女は歩かない》シリーズのラストは、ものすごく馬鹿馬鹿しいものを最初は考えていたのですが、またお叱りを受けるであろうとそれは却下して、あんなことになりました。 三作引っ張った登場人物をどう始末するか、本当にいろいろと迷いました。 もう少しだけ書かせて欲しかったというのが本音ですね。 タイムリープ能力者を出した話で一冊やってみたかったので。 |
雀部 | | おお、それは!牧野先生がタイムリープをどの様に作中に取り入れるか読んでみたかったです。 『郭公の盤』は、牧野修先生と田中啓文先生との共作と言うことなので、田中先生にもご参加願いました。田中先生、よろしくお願いします。前回の『忘却の船に流れは光』と『銀河帝国の弘法も筆の誤り』のインタビューは、7年前になるんですね。 |
田中 | | どーもどーもどーもごぶさたしておりますー田中でございますーよろしくお願いいたしまーす。 |
雀部 | | こちらこそご無沙汰しております〜。 共作は、お二人で交互に書き進めていくという認識で良いのでしょうか? 例えば、プロローグ1が田中先生で、プロローグ2が牧野先生担当なのかなぁと思ったのですが。 |
田中 | | えーと、各章は交互に書いていったのですが、プロローグは1も2もぼくが書いてます。 |
雀部 | | ありゃ、そうなんですか。じゃ1,2と分ける必要性が(笑) 田中先生の目指すところは究極の脱力小説だとうかがっていますが、脱力系小説は、牧野先生がお得意のホラー小説との相性があまり良くないような気がします(笑) 共作されるにあたって、得意技を控えられたということはあったでしょうか。 |
田中 | | 読んでいただけるとわかると思うのですが、まったく控えておりません。 今回は伝奇なので、意味ありげな発端→謎解き的展開→伝奇的暴走……という王道を行ってますが、そのなかで〇〇や△△をぶっ潰したり、□□みたいな▽▽を登場させたり、トリトンやキカイダーをフィーチュアしたり、××の大群のあとに巨大な◇◇を出現させたり、と好き放題させてもらって、満足しております。 おそらく読者は「牧野がちゃんと書いてるのに、田中がむちゃくちゃして……もう、ほんまにこいつはどうにもならんアホやなあ」と脱力してくれてるものと信じております。 でも、実際は暴走しているのは牧野さんで、私は必死でそれを直して直して直して直しているのです。 |
雀部 | | 駄洒落があまりなかった気がしますけど(笑) |
田中 | | e−NOVELSでの連載時は主人公の名前が駄洒落だったのです。主人公はハーフで、本名がジョー・キーン、ペンネームがサイモン外山。つまり、外山サイモンのジョー、キーンさん……というサクラ吹雪な設定だったのですが、まったく意味がないと気づき、ミステリマガジンに移ったときに、それをやめてしまったのです。やめてよかった。 |
雀部 | | そ、それは本当に桜吹雪まくってますね(笑) 後書きにも“牧野さんの暴れっぷりとまがりなりにもそれをなんとかきちんと進めようとする私、という構図を面白がっていただければ幸いである。”と書かれてますが、本当にそうだったのでしょうか? |
牧野 | | 暴れているつもりはなかったのですが、ほとんど完成したプロットを元に小説を書かれる田中さんを相手に、「この人はこれからどうなるんですか」「この事件の真意は」「で、結局この人は悪人なのですか」「いったい誰と誰が対立しているのですか」「この人、生きているんですか、死んでるんですか」などと訊ねられて、私はいっさい答えることが出来ないわけです。 何しろ私は書きながら考えるわけで、書き出すまで先のことがよくわかっていません。もちろんおおよその見通しは話し合って決めてあるのですが、そこにいたる細部が、かなり行き当たりばったりなのです。 で、しっかり相談してから連載分を発表したはずなのに、田中さんが書いたものを読んでから書き出すとまったく違ったことを書いていたりするわけです。そして田中さんから「あれはどういうことですか」と電話が掛かってくるわけですね。そこからまたその先のことを話し合うわけです。 細部では田中さんも数々の「暴走」をされていると思いますが、物語の進行上は、かき乱す私の尻ぬぐいをしながら進めておられたと思います。 だからこれは本当にセッションというか、お互いに相手の出方を見ながら物語を積み重ねていったわけで、二人して迷走と予定調和の間を行ったり来たりしていました。 もし続けさせてもらえるなら終わりの見えないまま第二部突入とか、まだまだ長い話に出来たと思います。 終わらない物語であることも伝奇小説の醍醐味ですからね。 |
雀部 | | 色々な要素が渾然とした伝奇小説で面白かったです。はじめのほうは、半村良先生を思わせる展開でしたし。 まあ田中先生はジャズの人でもあるので、セッションはお手の物でしょう。 では、牧野先生とセッションして、やりやすかった点はどこだったのでしょうか。 |
田中 | | 役割分担ということでしょうか。小説は本来、暴走と収束をひとりで担当しなければならないのですが、今回、私は鵜匠みたいなもんで、小説的にハイブロウな暴走を繰り広げる牧野さんをときどき紐をひっぱって船に戻す、という感じで、かたほうの役割に徹することができました。なにしろ伝奇小説としての根本のネタを考えたのは牧野さんなのですが、本人はそれをプレゼンしたり謎解きしたりする気がないもんで。おかしいなあ、書き出すまえにだいたいの大筋は決まっていたはずなんですが、なぜか、次回どーしまんねん! と電話で打ち合わせしながら、冷や汗をかきつつ、最後まで楽しくセッションできました。 |
雀部 | | なるほど〜(笑) “音楽探偵”というネタがもの凄く気に入ったんですが、番外編を書かれる予定はあるでしょうか。 |
牧野 | | 私の記憶では確かこの音楽探偵というネタも私が田中さんにふったような気がするんですが、あとがきを読んでいただければわかるように、真実はさっぱりわかりません。で、もしこの音楽探偵というネタで田中さんが番外編を書いてくれるなら、それは嬉しいなと思うのですが、いかがでしょうか。 |
田中 | | 途中で、音楽探偵であるという設定はどこかにいってしまいましたね。音楽探偵を主人公にした、音楽ネタの伝奇ホラーみたいな連作短編もおもしろいかもしれません。どこか書かせてください。 |
雀部 | | 出版社各位様、よろしくお願いします。 最後のほうは、ちと駆け足になっている感があるし未回収のネタもあると思うのですが、これは連載ということが関係しているのでしょうか。 |
牧野 | | 一冊の本としてのページ数と価格の関係という、いたって現実的な問題で、このあたりで収束させなければならなかったのが本当のところです。前半部分やたら引っ張っているので、本当はもっともっと書いていたかったのですが。 伝奇小説はやはり終わりなき物語であるべきかなととも思います。そういう意味では未完にするという方法もあったかもしれませんね。 しかしひとつの物語としてはきちんとネタは回収しているはずです。 ですよね? |
雀部 | | はい、大ネタは回収済みと思います。律子の出自とかアマツミコはスカイツリーが倒されたとき何をやってたのかとかもちょっと知りたいです(笑) あと、なぜ“郭公”かと言うことなのですが、表紙にもカッコウのイラストがありますよね。やはり托卵と関係があるのかと想像したのですが。 |
牧野 | | もちろん托卵をイメージしています。 タイトルも二人でいろいろと話し合って決めましたが、どうやって決まったのかまったく覚えていません。 田中さん、覚えてますか? |
田中 | | タイトルは牧野さんが考えたもので、ふたりの作家がいろいろ托卵だ作品、という意味だったと思います。 |
雀部 | | えっえ〜。それには全く気が付きませんでした。まさか今思いつかれたということはないですよね(笑) 『郭公の盤』のPVの構想は、最初から考えられていたのでしょうか。 |
牧野 | | 最初からじゃなかったです。 ですが連載が最初ウェブ上だったので、リンクを張ったりして『郭公の盤』を実際に聞けるようにしたりする、一種のイベントをしてみようかと話してはいました。 それが形を変えて生き残り、途中からちょっとした曲と映像をおまけで作って、QRコードを帯に印刷するというアイデアに発展しました。 映像も音楽も手作り感ばりばりのアナログ的な作り方をしています。 実際の評判はどうだったのか。あるいはそれほど評判を呼ばなかったのかわかりませんが、やってる方は楽しかったです。 |
雀部 | | 曲というか、北野さん担当の詠唱の部分はやはり“郭公の鳴き声”をイメージされたんですか。 |
田中 | | あれは、ベーシックトラックだけを手作業(ラジカセのピンポン録音)で作っておいて、あとは現場でいろんな原稿やいろんな楽器を適当に渡して、即興で作ったものなので、音楽に関してはイメージはなく、全部その場でできたものです。 映像に関しては、牧野さんにちゃんとしたイメージがあったと思います。だって、ものの数分でできましたからね。 |
雀部 | | なんと詠唱は即興だったんですか。 |
牧野 | | 映像は即興で録音した同じ場所で同じときに一気に撮影をしています。映像は素材が揃えば後は編集でどうにかなるかと、撮りたい絵を順番に撮っていっただけです。思った以上に面白い絵になったのでほっとしました。 |
雀部 | | 確かにおどろおどろしい感じは良く出てるような。実はホラー映画は苦手(苦笑) お二人の漫才の掛け合い的なノリの良さと、大仕掛けSFのドライブ感が良く出ているし、なにより楽しんで書かれているのが伝わってきて、楽しく読み終えることができました。 またお二人で、または別の作家の方と共作のご予定はありますでしょうか。 |
田中 | | 牧野さんとはぜひまた合作させていただきたいと思っています。 |
牧野 | | 私もやりたいですね。たとえば田中さんが原作のプロットを仕上げて、私がノベライズの要領で小説に仕上げるとか、そんな新しい合作の試みとかをやってみたいです。誰かやらせてくださいませ。 |
雀部 | | 出版社の方、よろしくお願いします。 毎年のように出ている大森望さん編のアンソロジー、作家の方々にとっても喜ばしいことですよね。『NOVA1』にはお二人揃って、『ゼロ年代日本SFベスト集成』には、“F”部門と“S”部門に別れてですが、それぞれ収録されてます。他にも『郭公の盤』のPVに協力された北野勇作先生と田中哲弥先生の作品も。あ、「まんがカルテット」の小林泰三先生の作品も入っていて、四人揃い踏みですね。 こうして、知り合いの作家の方と共に同じアンソロジーに収録されることについては、どういう感想(感慨?)を抱かれましたか。 |
田中 | | うーん……オリジナルアンソロジーではないので、知り合いと一緒に収録されることについてはとくになにも思いませんでした。オリジナルアンソロジーだと「競作」という感じになるので、自分の立ち位置とか一冊を通してのバラエティとかいろいろ考えます。 |
牧野 | | 本来の意味のアンソロジーならすべて選者任せであるわけで、ただ出来上がったものを読ませてもらうだけですが、オリジナルアンソロジーの場合田中さんのおっしゃるように「競作」になるわけで、他とかぶらないように、どんな役割が自分に望まれているのかとか考えて書いています。知り合いか否かはあまり関係ないですね。 |
雀部 | | オリジナルアンソロジーだと、一冊の中でのバランスとか立ち位置も考慮されるんですね。 とすると『逆想コンチェルト 奏の2』などもそうなのでしょうか。 |
牧野 | | あれは森山由海(フジワラヨウコウ)さんがあってこその企画なので、フジワラさんが私に何を要求しているのかを第一に考えました。 それからやはり、問題小説に掲載されるという掲載誌のことも考えました。 で、あんなことになりました。 |
雀部 | |
フジワラさんのブログで、“
こうした企画モノではいっつも牧野さまに先頭バッターを頼んでいるのですが、これは牧野さまが簡単に悪のりしてくれるから(笑)”と書かれてますね。題名も「問題画家」ですしと(爆)
田中先生の短篇は『逆想コンチェルト 奏の1』のほうに収録されてます。神林長平先生と山田正紀先生とのセッションでしたね。 |
田中 | | あれはねえ……50枚ほどの短編を書くのに3週間ぐらいかかりました。その結果があれですから……参りました。 |
雀部 | | 田中先生があんな哲学的な話をお書きになるとは意外だったのですが、面白く読ませて頂きました。期待した落ちじゃなかったのが残念ですが(笑) 田中先生の「ガラスの地球を救え!」は、設定・展開ともにSFファン向け―オタク向け?(笑)―な短篇ですが、あのラストは素敵ですね。キース・ローマ氏の『インベーダー2/宇宙からの侵入者』を読んだときを思い出して、ジーンときちゃいました(感涙) |
田中 | | もし今増刷がかかれば、最後のSF作家の名前のところを一カ所だけ加筆したいです。 |
雀部 | | 田中先生、引き続きインタビューをよろしくお願いします。 最後に牧野先生、近刊予定とか執筆中の作品がございましたら紹介して頂けるとありがたいです。 |
牧野 | | 11月は『NOVA6』に「僕がもう死んでいるってことは内緒だよ」という短編を書いてます。それから『グイン・サーガ・ワールド3』が刊行されます。十二月は異形コレクションの新作」ショートショート集)に寄稿しています。来年には人に話せない企画も進んでいるのですが、それ以外ですとジュブナイル色の強い作品を書く予定です。タイトルだけは仮題ですが決まっていまして『ならば犬になればいい』といいます。侵略SFになるはず。 |
雀部 | | そうこうしているうちに『NOVA6』と『グイン・サーガ・ワールド3』出ました。 侵略SF『ならば犬になればいい』、楽しみに待ってます。 |