今日はまあちゃんが７つ、妹のえっちゃんは４つになりました。ときどき叩いたり叩かれたり、はちゃめちゃな喧嘩もしますが、普段は仲のいい姉妹です。
　今日は仲のいいとなりのおばちゃんに赤ちゃんがうまれたので、赤ちゃんを見にに、市民病院に行きました。市民病院の売店で、まあちゃんが欲しがっていた少女雑誌が売られていました。
「まあちゃんこれが欲しい！！」と雑誌を持って、おかあさんにいいましたが、「まあちゃん、病気で外に出られない女の子のためにあるものなの。こ こで買ったら女の子は困るでしょ。だから売店で買うのはやめなさい」とおかあさんは給料日前でお金がなかったので言いました。まあちゃんもしぶしぶではあ りましたが、納得しました。

　数日後、週末おじいちゃんの家に遊びにいっていたときです。ちょうどお菓子がなくてフランスパンをかじっていたまあちゃんは、まだ永久歯にはえかわっていない乳歯がごりっと動くのを感じました。
「おかあさん、歯が動いた！　痛いよう」まあちゃんはおかあさんに言いにいきました。そしておじいちゃんとおばあちゃんにもぐらぐらした歯を見せに行きました。
「まあちゃん、乳歯がぬけて永久歯になるのだよ。永久歯になったら虫歯にならないように歯磨きするのだよ。どれ爺ぃが抜いてあげようか」爺ぃは手を洗ってまあちゃんの歯を抜きにきました。
「爺ぃはむちゃくちゃするから嫌い。まあちゃん泣かないし自分でがんばって抜く。そのかわり雑誌買って」まあちゃんは自分の歯が痛いときでも、ただでは起きない性格だったのでしっかりおじいちゃんと交渉しました。
ちりがみを持ってきて歯をぐらぐらさせます。痛いけどがんばりました。３０分かかってやっと歯が抜けました。ちょっと血がでたけどすぐとまりました。
　おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんに抜けた歯を見せました。
　おじいちゃんは「よく頑張ったな。明日本屋につれていってやろう」まあちゃんに言いました。

　翌日まあちゃんはおじいちゃんから、少女雑誌を買ってもらいました。えっちゃんはどさくさにまぎれておじいちゃんとまあちゃんについていって幼年雑誌を買ってもらいました。