増築をくり返し巨大化した九龍城の中で、もはや立って歩けないほど狭い通路を這い進んでいた彼は、黒社会といざこざを起こしてしまう。そこへ、丸い岩戸のむこうから女が声をかけてきた。「ここから入れる? 入れるなら、助けてあげる」 少年の頃に見た不可思議な階段の存在を信じ追い続ける男と、そんな彼を部屋に誘い入れた女の不可思議な条件つきの恋愛がはじまる。
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