今回のアンソロジーのテーマは『魔法』。正直これは難しかったです。夢でうなされちゃった人もいたくらい(^^; ネタばらしになってしまうので詳しいことは書けませんけど、今回この作品を構想するのにぼくは最後から逆に考えていきました。まず『魔法』から思い浮かぶ単語をできるかぎり並べて――『魔法瓶』なんてのもあったな――その中から何とか使えそうなやつを選びその言葉がキーワードになりそうな物語
を逆向きに作っていく。当然その段階ではストーリーや設定はまだまだ可塑的で抽象的なものに終始しています。だから――たぶんこの作品の舞台や登場人物がある有名な物語のぱくりになっていることに気づかれた読者も少なからずいらっしゃると思いますけど――じつはそれらは最後の最後の段階に一挙に、器に水が流れ込むようにして、形になったものなんです。
掲載号
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タイトル
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第48号
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魔法陣
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