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アンソロジー鏡特集!

合わせ鏡の中の無限

 mirror という語は「〜に驚嘆する」というラテン語に由来しており、mirage(幻影)あるいは miracle(奇跡)に通じている。一方、反射鏡を意味するspeculum という語は「思索する」という意味の speculateと同根である。

 鏡は古来から人々にさまざまな幻想を抱かせ、あまたの芸術作品のモチーフとなってきた。一方で鏡の歴史はそのまま人類の科学史でもある。青銅の鏡からガラスの鏡を経て内視鏡、電子顕微鏡、電波望遠鏡に至るまで。鏡に映すとなぜ左右が逆転し、上下は逆転しないのか? この単純な謎に答えるのはいまだに難しい。

 合わせ鏡の中には一瞬にして無限が生じる。ここにお届けするのはファンタジーとSFという、時代を映すふたつの鏡が生み出す無限の中から掬いとった極上の物語たちである。

(中条 卓)   





『天の炎』
高本 淳

『魔法の鏡』
児島 康子

『祝祭鏡』
桓崎 由梨

『鏡の国のファルス』
中条 卓

Mirror

Tom 「Mirror」

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