第四回小松左京賞受賞作品で、'03/12/8にでた単行本『火星ダーク・バラード』の大幅改訂版
粗筋: 火星の治安管理局の第二課第三班に所属する水島烈は、相棒である女性局員神月璃奈とともに、女性を殺すことに快感を覚える連続殺人犯ジョエルを追いつめ、身柄を確保した。ジョエルを護送するために、璃奈と列車に同乗した水島は、突然列車が揺さぶられ明かりが消えると同時に、巨大な恐竜に襲われ、水島は携帯するFV弾を発射する拳銃で応戦するも怪物は倒れず、意識を失なってしまう。無傷で目を覚ました水島は、FV弾で撃たれて死んでいた璃奈の殺人容疑がかけられてしまう。 ジョエルの捜査から外されてしまったにも関わらず独自で調査に乗り出した水島だが、数々の妨害がありさらには生命までも脅かされることになった。しかし真相を探り続ける水島の前に一人の美しい少女が現れる。その少女アデリーンは、“超共感性”と呼ばれる特殊な能力を持つように遺伝子デザインされて生みだされた新しい人類だった。
粗筋: 絢部あかりが勤めている老舗の和菓子店“福桜堂”。その二軒先に店をかまえる人気ショコラトリー“ショコラ・ド・ルイ”で、不可解な万引き事件が起きた。その事件がきっかけで、あかりはルイのシェフ・長峰と出会う。ボンボン・ショコラ、ガレット・デ・ロワ、新作和菓子、アイスクリーム、低カロリーチョコレート、クリスマスケーキ―さまざまなお菓子をめぐる人間模様と、菓子職人の矜持を描く。
帯に“お菓子をめぐる人間模様と菓子職人の矜持を描いた連作”とありますが、まさにその通りです。 上田さんのお菓子に関する蘊蓄が楽しいですね。 上田さんが隠された蘊蓄を語るとき、長峰シェフの心意気が花開く。 一番好きなのは巻頭の「鏡の声」かな。一番ケーキと直接関係ない分野を扱っているようで、食べ物の本質をついていますね。
(もう一枚の画像は、『ショコラティエの勲章』に書いて頂いた上田さんのサイン)
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