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Author Interview

インタビューア:[雀部]&[岡崎]&[沖田]

『最新 宇宙学
−研究者たちの夢と戦い−』
> 粟野諭美・福江純共編/田巻久雄カバー
> ISBN 4-7853-8761-0
> 裳華房
> 2100円
> 2004.5.10発行
>>出版社による書籍紹介はこちら
 太陽系以外に存在する惑星の探索、地球外文明(ET)探し、ブラックホールの存在と成因、銀河の一生、重力レンズ現象、元素の生成と宇宙のリサイクル、宇宙誕生直後の様子など、最新の宇宙についてのトピックス12編で構成するものです。

『写真集 太陽』
> 柴田一成・大山真満共著
> ISBN 4-7853-2820-7
> 裳華房
> 4725円
> 2004.2.25発行
>>出版社による書籍紹介はこちら
 生命の“母なる”太陽は、人類にとって唯一身近な恒星です。その変化に富んだ激しい姿は、いまだ見ることのできない遙か彼方の星々への誘いであり、またその激しい活動は、地球とその周辺の宇宙空間に甚大な影響を与えつづけています。そのため、「宇宙天気予報」への本格的な取り組みが開始されています。
 一方、黒点周期の起源や100万度に達するコロナの加熱機構など、いまだ解かれていない太陽の謎は多く、その実像はあまり知られていません。
 本書は、地上太陽観測所の望遠鏡群や太陽X線観測衛星「ようこう」などによる最新の観測成果をふまえ、可視光(白色光)やHα線など人間の目に見える光だけでなく、X線、電波、極紫外線など目には見えない光が明らかにする太陽の知られざる姿から、コンピュータが描き出す太陽像まで、多数の写真・画像をもとに、太陽の素顔を紹介します。

師弟関係?

雀部 >  今月の著者インタビューは、5月に『最新 宇宙学』を共著された粟野諭美先生と福江純先生です。よろしくお願いします。
福江 >  よろしくお願いします。
粟野 >  よろしくお願いします。
雀部 >  『最新 宇宙学』読ませていただきましたが、バラエティに富んだ執筆陣で、話題豊富でとても面白かったです。
粟野 >  ありがとうございます。そういっていただけるとうれしいです。
雀部 >  今年の2月に出た『写真集 太陽』も一緒に見ると、また理解が私なりに深まったような気がします。気がするだけですが(笑)
粟野 >  この写真集、いいですよね。私もさっそく使わせてもらっています。
福江 >  ついでに、粟野他『宇宙スペクトル博物館』も手にとってもらうと、ますます理解が深まりますよ!
雀部 >  はい(笑)
 粟野先生は、福江先生の教え子であられるとお聞きしたのですが?
粟野 >  福江先生の教え子、というと、「ちがうー!」といわれそうですね>センセ(^^
福江 >  はい、ぼくの方が(遊びの)教え子です。
雀部 >  あら(笑)
福江 >  遊びを教えてもらったお返しに、大阪ナイズしてもらいました。
 学部生のころは、ぼけもつっこみも通用しないし、ずいぶんと大変、あ、いやいや、真面目だったんですよ。
粟野 >  勝手なこといってますが、(今とかわらず)ごく普通の学生だったということです。
雀部 >  取りあえずお二人は仲良しであると(笑)
 福江先生は、ハードSF研の所員でもあられるし、SF的な著作も多いので、SFファンにとってはお馴染みなんですが、粟野先生は福江先生からSFの薫陶を受けられなかったのでしょうか?
粟野 >  ははは、さすがにあそこまでは・・・(^^;
 でも私も大学に入る前からけっこうSF好きだったので、研究室の福江先生の机に並ぶプラモデルを発見したときには、思わずいろいろ動かして遊んでしまいました(笑)。
雀部 >  スターウォーズにスタートレックあたりかな。
 SFの原体験は何でしょうか?私らの世代ですと『鉄腕アトム』なんですが。
福江 >  いやぁ、ぼくも『鉄腕アトム』の洗礼を受けた口です。歳がばれちゃいますね。
 でも、ぼくらにとって、アトムは、SFの原体験であると同時に、未来や宇宙の科学の原体験でもあったわけですよね。
 大阪の科学館で一度だけ生前の手塚治虫さんにお会いしたことがあるんですが、あのときはほんとに人物に感動しました。
 天文の業界に入った最大の特典でしたね。
雀部 >  わぉ。なんとうらやましい。
粟野 >  SFといっていいのかわかりませんが、『銀河鉄道999』は大好きでした。
 あとは『機動戦士ガンダム』とかかな。
 『スタートレック』は大学学部生の頃、はまってました(^^

中性子星と太陽

雀部 >  福江先生は『SFアニメを天文する』などのご著作もあるので、さぞかし課外では、盛り上がったんでしょうね(笑)
 さて『最新 宇宙学』の第1章は、さきほどお話に出た『写真集 太陽』も共著されている柴田先生ですね。この写真集は、最新の画像を駆使して新たな太陽像を見ることが出来るんですが、ちょっと変な質問をしても良いでしょうか?
 スティーブン・バクスター氏の書いたハードSFで『フラックス』(’93)という中性子星内部に住む人類(?)を描いた作品があるんですが、これに出てきた様々な現象(グリッチとか)は、太陽にもあるんですね。(『写真集 太陽』を読んでからまた『フラックス』を読み直すと、バクスター氏がどれだけ設定に気を使っているか良く分かりました)
 で疑問に思ったのですが、中性子星と太陽では、どういうところが同じで、またどこが違っているんでしょうか?
福江 >  バクスターの<ジーリーシリーズ>は面白いですね。
 ワームホールを使ったタイムマシンなんかも出てくるし。
 で、グリッチですが、これは星震と訳すんですけど、中性子星の地殻で起こる地震の一種です。
 太陽はガス球なので、グリッチは起こらないですが、中性子星ほど強くはないけど磁場はあります。
 だから太陽周辺でも磁束(フラックス)に乗って運動することは可能で、実際、プロミネンスやフレアなどいろいろな現象はフラックスに沿って伝わります。
雀部 >  あ、そうですね。『写真集 太陽』の12頁の「5分振動(日震学)」とごっちゃになってました。(汗)
粟野 >  ふつう、太陽は直接見たり、望遠鏡で見たりすると目を傷めてしまうので、観測するのには注意が必要なんですが、望遠鏡にHαフィルタという赤い光(Hα線)だけを通す特別なフィルタをつけて観測すると、プロミネンスやフレアなどの現象を実際に見ることができます。
 ずっと観測していると、プロミネンスそのものの形が変化したり、拡散して消えていく様子がわかります。プロミネンスにはその形や吹き出し方にいろいろと種類があって、多くは数時間から半日ぐらいかけて変化するんですが、なかには数分で形がどんどん変化していくものもあります。
 タイミングよくそれを観測できると、とても感動しますよ。

 また太陽の活動が活発なときには、わりと頻繁にフレアも起こります。
 小さなフレアだと電波望遠鏡とかでないと確認するのは難しいですが、大きなものならHαフィルタを通して見ていると、フレアが起こった場所が白く輝くので、ちゃんと確認できます。こちらもタイミングよく見れるとうれしいです。

 多くの科学館や公開天文台などで見れるので、ぜひ見に行ってください。
 もちろんうちの博物館で見れますよ(^^
雀部 >  ぜひ見せてもらいに行きます。プロミネンスとかフレアの綺麗な写真は『写真集 太陽』に載ってますので、興味がある方はぜひどうぞ。
福江 >  それから、中性子星と太陽ですが、同じところは、両方とも物質でできていて、重さも同じくらいだという程度ですね。
 違うところは、太陽は直径140万kmぐらいですが、中性子星は10kmほどしかありません。
 太陽は水素ガスでできていますが、中性子星は縮退物質でできています。(縮退といえば、いま『不思議の海のナディア』の再放送をやってますね)。
 そして太陽は角砂糖一個分が1gぐらいですが、中性子星物質は5億トンぐらいあります。
 中性子星は、もう数割縮めればブラックホールになってしまう、とてつもない場所です。あんまり近寄りたくありません。
雀部 >  『フラックス』には中性子星内部に住む人類、フォワード博士の『竜の卵』には中性子星の表面に住むチーラという異星人が出てきますが、どちらのほうがより存在する可能性が高いんでしょうね?(笑)
福江 >  ぼく的には、最初に出会ったチーラは印象的でしたね。とくに、地球型生命のような化学反応ベースではなく、核子か何かの反応がベースだったことや、生活時間が人間の百万倍(?)くらい早いといったあたり、その描写も含めて、ゾクゾクしました。
 そういう意味では、チーラみたいなのに居て欲しいですね。
 ただ、チーラみたいなのが居たとしても、そんな場合、いわゆるSETI(『最新 宇宙学』にも出てきますが)は、相手の宇宙人も人類と同じくらいの時間スケールを生きているというのが前提なので、生活時間が百万倍も違えば、通常のコミュニケーションは難しいですね。

ブラックホール

雀部 >  やはりコンピュータを介してでしょうか。
 福江先生は『最新 宇宙学』では第4章の「ブラックホールのミッシングリンク」を担当されてますが、これが見つかったということは、ブラックホールは段々巨大化していくものと考えて良いのでょうか?
福江 >  そうですね。
 ブラックホールには太陽の10倍くらいの質量の“ふつうの”ブラックホールと、太陽の1億倍くらいの質量の“超大質量”ブラックホールが知られていて、超大質量ブラックホールをどうやって作るかがよくわかっていなかったんです。
 最近の観測からは、どうやら、少しずつ太らせて作るらしい。
 まぁ、当たり前みたいな気もするが、途中でいろいろな学説もあり、当たり前を確実にするのが難しいんです。
雀部 >  いきなり“超大質量”ブラックホールができるよりは少しずつ太る方が夢があるなあ(笑)
 星のなれの果て(笑)がブラックホールとなって、通常の物質(原子)状態ではなくなるとしたら、例えば宇宙総ての質量が一つのブラックホールに集中したらどうなるのでしょう。元に戻ったりして?(笑)
福江 >  宇宙がブラックホールだという話もあるんですが(^^;
 幸い、宇宙はビッグバンで大膨張しているんで、ブラックホールにはならずにすんでいるようですよ。
雀部 >  そうなんですか。ビッグバンの後、膨張が直ぐに止まっていたら、ブラックホールの状態から抜け出さなかったのかな。この大膨張するかしないかの臨界質量というのはあるのでしょうか。
福江 >  宇宙全体が膨張した後で収縮に転じるか、それとも、永遠に膨張を続けるかの分かれ目に当たる<臨界密度>というものはあります。
 ちなみに、現在の最先端の観測では、宇宙に存在するすべてのモノ、通常の物質も暗黒物質もエネルギーも、すべてあわせた密度は、ちょうど<臨界密度>になっているようです。
 だとすると、宇宙はずっと膨張を続けることになっちゃいます。
雀部 >  そうなんですか。心情的にはフレッド・ホイル博士の唱えた収縮膨張を繰り返す宇宙という説が好きなんですが(笑)
 反対に、石原藤夫先生の<ブラックホールのお茶漬け>やブリン氏の『ガイア』に出てくるミニ(マイクロ)ブラックホールの存在する可能性はどうなのでしょうか。
福江 >  ビッグバン宇宙のごく初期に、10の15乗グラムぐらい、ざっと小惑星ぐらいの質量のミニ(マイクロ)ブラックホールができたという説があるんですが、ホーキングが言ったので結構はやりましたけど、残念なことに、観測的な裏付けが、いまのところまったくない。
 だから、ミニブラックホールは、普通的には信じられていないです。
 ただ、先週だかに小耳に挟んだ話ですが、いわゆるダークマターの候補として、ミニブラックホールよりもう少し重いブラックホールでもいいんじゃないかという話が、最近、出回っているらしい。
 詳しくはぼくもまだよくわかんないんですけど・・・
 ブラックホールについては、まだまだいろんな説が出てきそうです。
雀部 >  ダークマター=ミニブラックホールという説もあるんですか。ちょっと面白いなぁ。
 第9章「宇宙に漂う望遠鏡」に出てくる銀河を取り巻くハローと呼ばれる領域にあるというMACHOもその少し重いブラックホールが関係しているのでしょうか。しかし、銀河の外縁部にもブラックホールがあるとなると、意外に太陽系の近辺にもあるという可能性は?
福江 >  ああ、ブラックホールなら、そこら中にごろごろありますよ。
 見えないだけで(笑)。
 つまり、ふつうのブラックホールは、重たい星の最期にできるわけですが、星はそれこそ星の数ほどあるわけです。
 たとえば、ぼくたちの銀河系には約2000億個の星があります。
 最期にブラックホールになるような重たい星が、星全体のほんの0.1%だとしても、2億個ぐらいあるわけですね。重たい星の寿命は短いので、銀河系が生まれてから50億年の間に、まぁ、1千万個から1億個ぐらいはブラックホールができてるんじゃないですか?
 だから銀河系中ブラックホールだらけと言ってもいいけど、もっとも銀河系はあまりにも広大だから、一番近いブラックホールでも数十光年から数百光年は遠くかもしれないですね。
雀部 >  まあ太陽系の中には通常のブラックホールはないだろうと。
 これは残念なことなのだろうか(笑)
 一番近いブラックホールが見つかる可能性はどれくらいあるんでしょう?
 たまたまある星を観測していて「宇宙に漂う望遠鏡」に出てくる重力レンズ現象にでも出くわさないと見つかりませんか?
福江 >  重力レンズ現象が起こるためには、観測している星と、手前にあるブラックホールと、そして地球が、ほとんど一直線に並ぶ必要があるんです。
 そういうことはめったに起こらないので、だいたい、100万個の星を1年間観測していたら、まぁ、1個2個、重力レンズ現象を起こすぐらいです。
 だからブラックホールを見つけるには、ちょっと根性が要りますね(笑)。
 ちなみに、実際の重力レンズ現象の観測では、観測を自動化しています。

そろそろまたビッグニュースが聞けるかもしれませんね

雀部 >  地球にあまり影響が無く、でも手が届くくらい近くに発見されて欲しいなぁ。
 第2章「広大な宇宙に小さな惑星を探す」で、日本初の系外惑星発見は、岡山観測所でこの章を執筆された佐藤先生によってなされたそうですが、その後もG型巨星での惑星探しは続いているのでしょうか。
粟野 >  はい、今も引き続き観測中です。この観測は今、観測所のメインプロジェクトになっているので、約2週間おきに観測期間があります。なので、佐藤さんもそのたびに観測に来られています(笑)。
 対象天体もかなり絞られているようで、日本で2つ目の系外惑星が見つかる日も近いだろうとのこと。もしかしたらそろそろまたビッグニュースが聞けるかもしれませんね。
雀部 >  熱望!地球型惑星発見。無理かなぁ(笑)
 では、第7章「できたての星の光の秘密」を執筆された松村先生も、まだ岡山観測所で3種類の偏光観測装置を駆使して頑張られているのでしょうか。
粟野 >  実は今、この観測は岡山ではされていません。というのは、91cm望遠鏡の共同利用が昨年の秋で停止になったからです。けれど、研究自体はほかの望遠鏡を使って続けられていることと思いますよ。
 今までは、可視光域の測光、分光、偏光観測に用いられてきた91cm望遠鏡ですが、今後は超広視野を持つ近赤外線専用望遠鏡として生まれ変わる予定で、現在、改造がすすめられています。平成17年度完成予定なので、近いうちにまた新たなニュース(研究)を耳にできると思います。
雀部 >  望遠鏡のリサイクルですね(爆)
 リサイクルといえば、第11章が「宇宙のリサイクルと銀河進化」ですね。ここと第12章「宇宙の夜明け」で、我らが銀河系は、宇宙暗黒時代に生まれた初代天体ではなくて、電離した宇宙の中で生まれてきた後の世代の天体だということが分かったみたいなのですが、何代目かということも分かっているのでしょうか? 子供か孫か曾孫か玄孫か?(笑) 実は、このことは全然知りませんでした(汗)
福江 >  数え方にもよるんですが、二代目か三代目といったあたりじゃないでしょうか。
 初代の“星”から初代の“銀河?”ができて、そのつぎが銀河系などだと考えれば、三代目かな。
 でも、宇宙の夜明け時代は、いまもっとも謎が多い分野の一つなので、がらっと話が変わる可能性もありますね。

学校教育と天文学

雀部 >  2005年打ち上げ予定のX線天文衛星ASTRO−E2などが思わぬ観測データを送ってきたりしたら(笑)
 今回、『最新 宇宙学』の著者インタビューということで、地元金光学園天文部顧問の岡崎先生と部員の皆さんにご協力いただけることになりました。
 岡崎先生、皆さん、よろしくお願いします。
岡崎 >  こちらこそ、よろしくお願いします。
 雀部さんが書かれていた、太陽のプロミネンスやフレアは金光学園天文台でも観測することができます。4年前に天文台を新設するときに、Hαフィルタ付の太陽用の望遠鏡を取り付けました。天文台といえばどうしても夜間の活動になるので、昼間、授業でも活用できるようにと考えたのです。中学の授業で、プロミネンスを観せています。天文部の生徒は、昼休みに観測しています。小さい望遠鏡ですがそれでも良かったらいつでも使ってください。
雀部 >  最近、高校では天文(地学)を教えない学校も多々あると聞いていますが、どうしてなのでしょうか??
岡崎 >  岡山県は、昔からそうです。地学の授業のある学校はほとんどありません。
 しかし、これだけ天文台がある恵まれた土地柄ですから、もったいない気がします。
 金光学園では、中学校でも教え、高校でも地学の授業はないけれど、物理や化学の授業の中で、発展させて教える機会を作るように努力をしています。そして、天文気象部がことある毎に、公開の観望会や、ほつま祭での展示・プラネタリウム・天文台の公開をすることで、機会を作るようにしています。
雀部 >  地学って、昔からなかったかなぁ。忘却の彼方だ(爆)
 粟野先生の通われた高校では、地学の授業はありましたでしょうか?
粟野 >  いちおう、ありましたね。ただ地学という選択は文系がほとんどで、理系はいなかったように思います。なので私も理科1(?)の分野でかじった程度です。
雀部 >  全国的に、天文学はあまり教えられていないんですね。
 岡崎先生、天文部員は何名くらいなのでしょう。それと、どういう活動をしているかもお教え下さい。
岡崎 >  今年は、少なくて、22名の部員になっています。
 活動内容は、毎週水曜日昼休み「太陽観測」、金曜日の放課後「学習会・部会」、毎月1回夜間観測(宿泊で)、8月には弥高山合宿(2泊3日)です。
 文化祭では、展示とプラネタリウムと天文台の公開を行っています。
 年に何度か、天文台公開、一般参加できる観望会、総務省主催の光害対策の星空継続観察に参加してデータを送るなどです。
雀部 >  光害対策の星空継続観察というのもなかなか重要そうですね。
 岡山観測所でも、水島工業地帯が出来たことで、だいぶ影響があったのでしょうか?
粟野 >  はい、やはり南の空がかなり明るくなってしまいました。開所当時は、まったくあかりがなくて最高の条件だったと聞いていますが、今は、水島のあかりはもちろん福山の方もかなり明るいです。実は瀬戸大橋のライトアップなんかも見えるんですよ(苦笑)。
 先ほどの91cm望遠鏡の話に戻りますが、改造する理由のひとつに、空が明るくなって可視光での観測は厳しくなったものの、赤外線ではまだじゅうぶん観測できるので、そちらへ移行しよう、ということもあるようです。
雀部 >  『写真集 太陽』の55頁に、「水星日面通過」の写真が載ってますが、昨年の水星日面通過の際には観測されたのでしょうか?
 というのは、日本のSFに『太陽の簒奪者』という本がありまして、冒頭が高校の天文部の女性部長が、これを観測するシーンで幕を開けるんです(ちなみに主人公です)

天文学者=星を見る人?

岡崎 >  水星の日面通過は観測できていません。今年6月8日の金星の太陽面通過は観測予定です。SF『太陽の簒奪者』は読んでみたい気がします。
 では、天文部OBの沖田君を紹介します。
 沖田君というのは、今年の3月に卒業した生徒で、6年間天文部で大活躍しました。
 現在、東北大学理学部の天体分野に進みました。
 中学1年に入学したときにすでに、カメラを赤道儀に乗せてガイド撮影をしていました。中学3年の時に新しいパソコン制御の天文台が学校にできて、彼は実質的な天文台長でした。冷却CCDカメラを駆使して星雲の写真や銀河や球状星団の写真を撮ってきました。
沖田 >  天文部OBで、現在東北大学理学物理系1年の沖田といいます。私は天文学が学びたくて東北大学に進学したのですが、入試前から特に興味があったのが第7章でも述べられている偏光観測です。この本を読んでさらに興味がわきました。筆者の松村先生も東北大出身だそうで、私も彼のような研究がしたいと思います。でもその前に勉強しないと・・・大学に入っても、天文学を学ぶためには厳しい競争を勝ち抜かないといけないようです。
福江 >  まずは数学(物理数学)と物理をしっかりやっておくといいです。
 後々に必ず役に立ちますから。
 天文学はそのうちイヤというほどできます。
粟野 >  昔も今も、どの大学でも天文の研究室は人気があって大変みたいですね。
 頑張ってください。
沖田 >  『最新 宇宙学』は楽しく読ませて頂いています。内容は確かに難しいとは思いますが、最新の研究の感じが伝わってきました。
 前後の話と関係ないので恐縮ですが、天文学というと、ちょっと日本では一般の人の考える天文学と、実際の研究というものがすごくギャップがあると思います。
 一般の人は、天文学者は星座についてうんちくが言え、天文部がやっているように天体望遠鏡で土星を見たり、写真を撮ったりしていると本気で考えています。
 国内の天文雑誌を見ても、『天文学』についてはほとんど記載が無く、ほとんどは機材紹介、天体写真コンテストに紙面の多くが使われています。『天文学』の記事はむしろNewtonの方が詳しいです。
 ところが海外の天文雑誌、Sky and Telescope や Astronomy を読んでみると、新たな発見、新しい理論、等様々な『天文学』についての最新情報が得られます。
 つまり国内では「天文」と「天文学」は別の物であるという風潮がある訳です。
 ですから、『最新 宇宙学』のような本が、このようなおかしな風潮を取り払う物と思います。
岡崎 >  現在の天文学の様々な分野について、第一線の人達の文章は、面白かったです。
 宇宙から来る様々な情報のうち、従来のX線や電波や可視光付近などの観測だけでなく、非動径振動であるとか、視線速度変化で惑星探しをするとかについては、良く思いつくものだと感心しました。
 どんどん新しい情報源を増やす天文台が光学でも電波でも地球大気の外にも出て行っているので、面白くなってきていると思います。
 重力レンズの活用もダイナミックで良いですね。
雀部 >  ではご質問があればどうぞ(^o^)/
沖田 >  プロの天文学者は実際に星を望遠鏡で見たことがない人ばっかりだと聞いたんですが、実際はどうなんですか?
福江 >  ははは、まぁ、まったくでたらめではないけど、全部じゃないですよ。
 たしかにプロの天文学者の中には、星をまったく見たことがないまま、天文学者になった人もいますが、星が好きな天文少年少女がそのまま天文学者になっていった人もいます。
 人口比から言えば、やはり一般の人よりは星が好きな人の方が多いと思いますよ。
 ちなみにぼくは、インドア派で宇宙の図鑑はボロボロになるほど見たものの、いわゆる望遠鏡を担いで歩き回るような天文少年ではなかったです。
 でも、高校のときに地学部に在籍する程度には、星を見ることにも関心がありました。
粟野 >  見たことがない、というといい過ぎですが(でも中にはいますが)、天文学者になるまでほとんど見たことがなかった、という人はけっこういますね。
 また研究者になってふだん観測してても、観測自体は部屋の中でモニターを見てるのがメインで、実際に空を見る機会はほとんどないので、純粋に天体を見る機会があると、普通の人と同じようにとても喜ばれる方が多くておもしろいです。
沖田 >  金光学園天文台を建設するとき(中2〜中3の時でした)、私も会議に出て機材選定をしました。当初予定の無かった太陽のHα像を見る望遠鏡の設置を強く打診し、その結果計画に盛り込まれました。もちろん、大正解でした。
 冷却CCDを使えば都会でも撮像可能だ、と天文雑誌に書いていたのですが、その話からいけば竹林寺山でも十分観測可能なのじゃないでしょうか?
粟野 >  はい、実際に岡山観測所や博物館にも太陽観測用の望遠鏡があります。
 岡山観測所にはクーデ型としては世界一の口径を持つ65cmクーデ型太陽望遠鏡があって、分光観測やマグネトグラフによる磁場の観測などがされてきましたが、最近は太陽の地上観測をする研究者が少なくなったなどの理由で、共同利用はされていません。
 博物館には15cmと8cmの屈折望遠鏡があって、15cmにはHαフィルタをつけて実際に覗いてもらっています。もちろん写真やCCD、普通のデジカメなどでも撮影可能です。
沖田 >  最近西はりま天文台が2mの公開望遠鏡が完成し、竹林寺山の188センチは日本一ではなくなりましたが、もう、国内には観測用の大きな望遠鏡を建設する計画はないのでしょうか?
粟野 >  実は今、京都大学が3.5m望遠鏡計画を進めています。
 そしてその建設候補地は、岡山観測所の敷地内です。まだこれからクリアしないといけない課題がたくさんあるようですが、もしかしたら近い将来、ここにもうひとつ大きな望遠鏡が並ぶことになるかも、ということで、私達も楽しみにしています。

天文学の現在の到達点

沖田 >  第2章についての質問ですが、ホットジュピターについてですが、宇宙空間には恒星の存在無く、単独で木星型の惑星が存在する、ということを以前アストロアーツの記事で読んだことがあります。単独で存在する惑星が恒星の近傍を通過する際何らかの事情でその恒星の惑星になるという可能性については、考えられていないのでしょうか。
福江 >  これは褐色矮星のことじゃないでしょうか。
 質量が小さいために(具体的には太陽の質量の8%以下)、中心部で核融合反応を起こせない星を、褐色矮星と呼んでいます。
 そのような星は温度も低いので、ちょうど巨大ガス惑星の大気のように、褐色に見えるだろうと言うことと、小さい星という意味から、褐色矮星と呼びます。
 このような褐色矮星は最近もぞくぞく発見されています。

 なお、褐色矮星と惑星の違いは、明確に定義はされていないですが、一応、そのでき方で区別します。
 すなわち、中心星のまわりの原始惑星系ガス円盤の中で生まれれば、惑星。
 単独あるいは連星系として生まれれば、褐色矮星です。

 でも、そのうち、木星よりも質量の小さな褐色矮星も見つかるかもしれません。
 そうなると、褐色矮星と惑星の実質的な差異はあまりなくなるかもしれません。
岡崎 >  第4章の福江先生のブラックホールの説明はわかりやすくて、現在の到達点がよく分かりました。
 素人の質問ですが、ブラックホールについてここまで分かってきていますが、「ホワイトホール」なるものはあるのでしょうか。
福江 >  残念ながら、ホワイトホールはないと考えられています。
 ただ、ブラックホールを空間的につないだようなワームホールは、少なくとも量子ワームホールと呼ばれるモノはありそうです。
岡崎 >  神戸大学の松田先生は、ホーキングの理論は眉唾だと言われていましたが、どうなのでしょうか。
 ブラックホールは、どんどん成長しているようですが、成長が止まることはあるのですか。成長が止まらなかったらすべてが飲み込まれますがどうなるのでしょうか。私には、蒸発などということはよく分かりません。飽和もあるのでしょうか。
福江 >  松田さんが眉唾だというのは、いわゆるブラックホールの蒸発の理論ですね?
 ブラックホールの量子的な蒸発に関するホーキングの理論は、理論的には原理的に可能だと考えられていると思います。
 ぼくには、松田さんほど眉唾だと言い切る自信はないです(笑)。

 なお、ブラックホールが蒸発するのと同じ割合で、ブラックホールにガスを吸い込ませれば、まぁ、いわば“飽和”という状態を作り出せます。実際、昔、SF作家の人たちと呑んでいたときに、そんな話が出て、少し計算をしてみたことがあります。論文にはしていませんけど(笑)。
 林譲治さんの『ウロボロスの波動』というSFが役に立つかも。
岡崎 >  中性子星はパルサーとも呼ばれるように、X線のビームを出しながら高速で回転しているようですが、パルスが確認できない(パルサーではない)中性子星はあるのでしょうか。また、最後の超新星爆発があれば、必ず高速で回転するものなのでしょうか。前から気になっていました。
福江 >  はい、パルスを出さない中性子星はたくさんあります。
 高速自転してパルスを出しているのは若い中性子星で、年老いた中性子星は自転も遅くなりパルスも出さなくなります。
 似たものにX線パルサーというのもありますが、これはまた少し別の天体です。

 なお、超新星爆発の後は、
  ・こなごなに砕け散る
  ・中性子星を残す
  ・ブラックホールになる
 の3つの可能性があって、中性子星を残す場合は、まず間違いなく、最初は高速自転しています。
岡崎 >  ところで、粟野館長には、okatenでお世話になっています。金光学園天文部創設時代の顧問の藤井永喜雄先生が後に天文博物館館長をされたこともあり、かつて博物館には大変お世話になってきました。10年ほど前には、望遠鏡をお借りしたこともありました。また、生徒を連れて見学に行かせてください。
 第2章を読んで、鴨方にある国立天文台岡山観測所には、何度も見学をさせていただきましたが、太陽系外惑星の観測がここまで行われていることを知りませんでした。地元にいながら反省をしています。

 大阪教育大学の定金晃三先生は、金光学園天文部のOBで、様々な形でお世話になっています。昨年は、すばる望遠鏡を使われたようです。すばる望遠鏡も岡山観測所のように、一人の研究者が年間に使える日数は限られていて、年度ごと割り振られるのでしょうか。
 割り振られた日が、雨や曇りなら1年がパーだということを、以前、岡山観測所では聞きましたが、すばる望遠鏡もそうなのでしょうか。各研究者に平等に割り振るのでしょうか。それとも、重点研究課題などあって優先されるということもあるのでしょうか。本の内容とは直接関係ないのですが。
粟野 >  岡山もすばるも、自分の研究にあった観測時期や日数、観測機器などを申し込むプロポーザル制になっていて、どちらも半年ごとに公募があります。
 観測時間は研究内容を厳しく評価されて、平等に割り当てられますが、どちらも通るのはなかなか厳しくて、すばるでは約4倍、岡山でも約2倍の競争率です。
 観測日程は変更できないので、お天気が悪いと涙をのんで、また次回にかけるといった感じです。とくにすばるは数日しか観測時間をもらえないので大変ですね。
岡崎 >  第8章や第11章、第12章の銀河の進化についてですが、ハッブルによる銀河の分類の段階から、進化について分かったのはまだここまでなのかという気がしました。渦状銀河(円盤銀河)は、球状星団があり、第2種族の星の分布から考えて、楕円銀河がまずできて、そこからはき出された成分を含めて円盤状につぶれて、第1種族の星を作る渦状銀河ができたという説明が今までなされていたと思うのですが、違っていたのでしょうか。
福江 >  えっと、どこでそんな説明が書いてあったのでしょうか。
 もしそんな説明が書いてある本があったら、すぐ捨ててください(笑)。
 銀河についてわかっていないことは多いですが、実際、ハッブル分類の時代からたいして進歩していないですけど、ただ、楕円銀河から渦状銀河になるという説は、何十年も昔にありえないということがわかっています。
 楕円銀河はほとんど回転していないですが、渦状銀河は円盤全体が回転していて、楕円銀河から回転を生じることができないことや、多数の理由からです。
 逆に、渦状銀河が合体して回転の効果が打ち消しあい、大きな楕円銀河ができることはあります。

 ただ、楕円銀河の形成にせよ、渦状銀河の形成にせよ、その根本的な部分はいまだに不明だというのも事実です。だからこそ、まだまだ天文学は面白いのだと思います。
岡崎 >  私は、中学3年生や高校1年生に時間がとれれば、授業でスライドを使って様々な写真を見せながら、星の一生(HR図で)や銀河と元素、宇宙の歴史を3時間〜4時間ぐらいかけて説明しています。上のことは違っていると嘘を教えていたことになるので、心配になりました。
福江 >  でも、科学的に何が正しいか、何が間違っているかは、非常に難しい問題です。
 科学的な事実というモノは、つねに変動していますから。
 本に書いてあることも、しばしば、間違っていたり、そのうちにウソになってしまったりします。
 『最新 宇宙学』も含め、本に書いてあることを鵜呑みにしないことも必要でしょうね。
 少々間違いがあっても、宇宙に対する関心を深めることができれば、それが大事なんじゃないでしょうか?
岡崎 >  話は飛びますが、HR図は、星の一生を説明するとき、赤色巨星やせいぜい変光星を説明するにはわかりやすいのですが、白色矮星や中性子星・ブラックホールを説明するには、左下の方で一生の終わりという説明をしています。一つの図で一生の各段階が示されるとわかりやすいのですが、どうも最後の姿が白色矮星や中性子星・ブラックホールでどう違うのかわかりにくいのです。これはしかたないですか。
福江 >  HR図は、もともと、通常の星を、色と明るさという観測量で表すために考え出されたモノです。だから、通常の星ではない、原始星、白色矮星、中性子星、ブラックホールなどは表しにくいのは仕方ないです。
 それでも、原始星や白色矮星はHR図の上に載せることができますが、中性子星やブラックホールは難しいでしょう。
 星以外の星間雲もHR図に載せるのは無理です。

 ぼく自身は、星の進化を説明するときには、HR図はあまり使わずに、星の質量の違いによる流れ図のような絵で表します。
 『最新 宇宙学』のp62の図4−5は、ぼくが使っている絵を簡略化したものです。
岡崎 >  話が分散的で申し訳ありません。
 この本の内容は、やはりかなり天文学を学習していないと難しい内容だと思いました。高校生には、かなりの生徒でないとあっぷあっぷだと思います。しかし、天文の世界を切り開いている「研究者たちの夢と戦い」(タイトル)の雰囲気はよく分かりますし、このような研究が進んでいるのかという世界を垣間見ることは高校生でもできると思いました。
 何より、天文が好きな生徒には、自分の進路を考える上で、この大学にはこのような研究者がいてこのような研究をしているということが分かるだけでも有り難い存在であると思いました。

最新のトピック

雀部 >  地元の新聞(5/26山陽新聞)に、岡山大固体地球センター(鳥取県三朝町)が国際評価委員会から、お墨付きをいただいたという記事が載っていました。来年度以降、地球外物質鉱物部門が設けられ、小惑星の岩石片などから太陽系ができる前の物質を解析する計画があるそうです(基礎宇宙学の研究部門もあるようです)
 で、宇宙に関して最新のトピックとか、これから期待できそうな分野とかございましたら、ご紹介下さい。
福江 >  『最新 宇宙学』で紹介してある分野は全部ですが(笑)。
 ま、それはさておき、宇宙論の分野では、本書では扱えなかったですが、やはりダークエネルギーの正体でしょうか。
 ダークマターなどに関連して、ダークマターの候補として、通常の物質を探そうという、“ミッシングバリオン”問題もあります。
 いままでの話にも出てきましたが、太陽系外惑星の探査は、もっとも期待できる分野の一つですね。
 ブラックホール周辺での現象も相変わらず面白いです。

 やっぱり、宇宙論・ブラックホール・宇宙人、というのは、天文では永遠のテーマでしょう!
粟野 >  ホントそうですね! 
 宇宙人となると、やはり地球型惑星も気になるところですが、実際、すでにアメリカの「TPF(Terrestrial Planet Finder)」や欧州の「ダーウィン」といった地球型惑星の撮像を目標にしているプロジェクトもすすめられているので、もしかしたら10数年(?)後には、さらなるビッグニュースが流れてたりするのかなぁ、と勝手に想像してワクワクしています。
雀部 >  今回は、お忙しいところインタビューに応じていただきありがとうございました。
 最後に、近刊予定あるいは、現在執筆中のご本がありましたらご紹介下さい。
福江 >  ありがたや、宣伝させてもらえるんですか(笑)。
 5月末に東京書籍から『最新天文小辞典』という本が出ます。
 天文用語の意味も一通り書いていますが、むしろ、天文用語のトリビアのような本です。
 カラーページが多いのでややお高めですが(^^;
 雑学や語源に興味のある人にはとくにお勧めします。

 あと、6月にPHPエディターズグループというとこから、『となりのアインシュタイン』という本も出ます。
 こちらはタイトルの通り、中学生にもわかるような、相対論などのやさしい解説書です。

 書きかけのものもいくつかありますが、法人化やその他の理由で4月から急に忙しくなって、残念ながら、しばらく棚上げになりそうです。
粟野 >  わたしは今のところありませんが、いつかこの「宇宙学」の続きが出せるといいかなー(笑)。すでにかなり興味深い原稿は集まっているんですよね。

 それにしても、福江先生、すごいですね。書きすぎですよ!(笑)
雀部 >  宇宙学は、ホント、日進月歩(分進時歩?)だということが良く分かりました。
 新しい展開が見られましたら、ぜひ続編をお願いします。
 今回は、お忙しいところインタビューに応じていただきありがとうございました。
 岡崎先生、沖田さん、私の疎いところを補っていただきありがとうございました。
岡崎 >  今回このような機会を与えてくださった雀部さんありがとうございました。
 粟野さん・福江先生ありがとうございました。
沖田 >  今回はありがとうございました。これからも天文分野に進めるよう、勉強がんばりたいと思います。ほんとうにありがとうございました。


[粟野諭美]
東京都出身。岡山天文博物館館長。共著として、『宇宙スペクトル博物館シリーズ』(裳華房)、『マンガ 手作り宇宙』(裳華房)、『星空の遊び方』(東京書籍)等々。
[福江純]
山口県出身。大阪教育大学教授。『<見えない宇宙>の歩き方』(PHP新書)、『SF天文学入門(上・下)』(裳華房)、『SFアニメを天文する』(日本評論社)、『やさしいアンドロイドの作り方』(大和書房)他多数。
[雀部]
自宅から岡山観測所のドームが見えます。近い近いと思っていたら、車で15分もかかってしまった。
[沖田]
中・高と金光学園天文部に所属し、現在は東北大学理学部物理系に進学して「天文学が学びたいなぁ〜」と熱望してる学生です。ですが学力が無いので天文学科に進学できるか・・・勉強がんばります!!

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