荒涼たる砂漠の惑星ゲヘナ。そこは同時に、強大な龍をはじめとする魑魅魍魎の闊歩する世界でもあった。彼らにうち勝つ可能性のある手段はただ一つ、人型の超高速ロボット、デッドリードライブだけだった。
凄腕との評判を取るデッドリードライブ乗り<なまくら>バーンは、謎の少女アイスを助けたことから、否応なくこの世界の覇権をかけて「教団」との争いの渦中に・・・ |
『M.G.H.』でSF新人賞を受賞した作者のヤングアダルトもの。つぼを押さえたストーリー展開で、楽しめました。デッドリードライブの振るう剣が、亜光速に達して質量が増大するとかいう描写を読むと、「そんな馬鹿な」と思いつつ、作者にのせられてしまいます(笑)
なお番外編である『コールド・ゲヘナ あんぷらぐど』(2000/8/25)は、バーンの古馴染みの女王メリーアンが強要された集団お見合いを描いた爆笑短編「いつか誰かが・・・」を含む短編集です。三雲さんは、私と笑いの波長が一致しているなぁ、この短編には悶絶してしまいました。 |
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