月狂いの夜をはじめて書いたのは、まだ物語りを作り出してまもなくのことで した。その頃は初々しくて物語がなんたるかわからずに設定を何も関係なく感覚で書いていたような気がします(今でもその時の気分次第で書いていますが・・
・)。その最もたるものがこの月狂いの夜でした。青白い月の光りを浴びながら、言語ゲームとも言える不思議な感覚につき動かされて気がつけば、
物語が勝手に一人歩きし、二人の男の話ができていました。今になって考えてみれば私自身も月の魔力によって物語を書かされたのではないでしょうか。
掲載号 |
タイトル |
HTML
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第47号 |
月狂いの夜 |
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