■著者インタビュー
『銀の弦』 平谷 美樹先生
大手新聞社に勤める片倉は、間近に会社の同僚である女性との結婚を控えていた。知り合いのバーテンダー上嶋と、独身時代最後の渓流釣りにやってきた彼は、一瞬の目眩の後、手首の生えた岩を見つけてしまう。しかも、その手首には、はぐれてしまった上嶋と同じ場所に傷があった……
帯に“殺すしかない、〈おれ〉を。”“ドッペルゲンガー、パラレルワールド、超ひも理論”とあり、SF者ならだいたい内容が想像できると思いますが普通の平行世界ものを想像された人にはごめんなさい。やはり文系ハードSF作家((C)雀部)の平谷さんの手にかかると、ひと味違いました。
後書きに心臓病で入院されたと書いてあり、心配されていらっしやるファンの方も多いと思います。“弦世界=比喩世界”“比喩耽溺者”などの独自の表現の秘密とともに、ご病気についてもお聞きしました。
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