■読切短編小説　
『夜』　高本　淳

　知的生命が心に描く宇宙像はその生存する環境にしたがって不可避的に変わってしまうのか？　自らの世界の終焉が間近いと確信したある異星の種族が下した思い切った決断とその結果は……。宇宙論にあわせてお届けする連動短編第四弾。>>

■zの彼方へ〜 SF読者のための宇宙論入門
第6回　インフレーション宇宙　

　ビッグバンから後宇宙が膨張していることはわかりました。
　ところがただ膨張してるだけでは解けない謎もあったのです。
　宇宙のはじまりにはインフレーションという大膨張があったのです。>>

■著者インタビュー
『冬至草』　
石黒達昌先生

　デビュー作の「最終上映」で第８回海燕新人文学賞を受賞し、その後も度々芥川賞候補になられている石黒先生。『冬至草』に収録の「目をとじるまでの短かい間」も芥川賞候補となりましたが、純文学畑で活躍される作家の方でありながら、「新化」を読んでＳＦ者として感じた親近感の正体が、この『冬至草』で明らかになりました(笑)
　現在までに書かれた作品を時系列で追いながら、石黒作品に見え隠れする著者のアイデンティティとテーマに、mixiのお仲間[首都圏停電]さんと迫ります。 >>

■シャンダイア物語
第六部　統治の指輪
第二十二章　エルセント包囲

　ユマールの将ライケンの大軍と黒い冠の魔法使いがエルセントの南に布陣した。東の将キルティアの軍と黒い巻物の魔法使い、巨獣デッサと戦闘獣マーバルは西の丘陵地帯に陣取る。そしてユマール艦隊と戦闘獣ソホス、さらに謎の巨獣が東の海を封鎖した。いよいよエルセントの戦いが開始される。>>